きくち未来創造塾<第四期>開講!
取組背景と事業の必要性
近年、地方の少子高齢化による人口減少は加速しています。
人口減少によって、市場縮小や空き家・空き店舗、耕作放棄地が増加し、生活利便性の低下や地域コミュニティ機能の低下を引き起こすほか、地域の魅力がなくなり、さらなる人口減少を招いてしまう恐れがあります。
こうした人口減少問題を解決するためには、行政のみではなく、市民を始め産・官・学・金・(労・言)といったあらゆる人の協力が必要です。
そのため、地域資源(既存のビジネス)を活用しながら、新たなビジネスモデルを創出し、地域課題をビジネスで解決していくことで、地域と企業のwin-winの関係性を構築、CSV(共通価値の創造)の実現を目指す「きくち未来創造塾」を創設しました。
令和4年度からスタートした本事業は、地元の若手事業者を募り、地域の担い手としてこれまで三期29名の修了生を輩出してきました。
今般、新たに12名の事業者を迎え、第四期がスタートしました。
CSVとは
(Creating Shared Valueの略)「共通価値の創造」と訳され、「共通価値」とは、企業が社会のニーズや社会課題を解決する事業に取り組むことで社会的価値を創造し、その結果、経済的価値(企業の利益)が創造されることを指す。
菊池市の現状
本市の人口は減少が続いており、2023年8月時点では約47,000人ですが、2030年には約41,000人まで減少すると予測されています。
人口減少は、「自然減」と「社会減」によって引き起こされますが、本市では特に「社会減」が顕著で、高校進学・大学進学・子育て時期で地域を離れ、都市圏へと転出するケースが多く見られます。
地域を離れた方たちが、将来、帰ってきたいと思える魅力ある地域をいかに創るかが問われています。
事業内容等
カリキュラム等
- 地域活性化論(人口減少・CSV・子育て)の講義を軸に、菊池市の地域課題・自社の課題を明確にし、本業や地域資源を生かし、持続可能な新たなビジネスの創出に向けて、段階的に学べるカリキュラム。
- 講義、グループ討議、演習等を組み込み全14回程度。
基礎知識の習得
専門家などによる講義を開催。さらに塾生同士のディスカッションを通じて、深掘りすることで、塾生自らが具体的なビジネスプランを考えていきます。
ケーススタディ
先進地(田辺市等)の事例を取り上げたり、実際に実践者に直接話を聞いたりすることで、実務に近い内容を深堀りできます。
事業構想ヒアリング
塾生がどのようなビジネスを構想するのか、金融機関等と共にヒアリングを行います。
ビジネスプランづくり(演習)
塾生が考えたビジネスプランを発表し、他の塾生からの意見や新しいコラボレーションが生まれます。
ビジネスプランの発表
金融機関や関係機関、報道機関等が出席する中で、塾生自ら考えたビジネスプランを発表します。
実施体制
産官学金が一体となった運営体制を構築し、価値を生み出す地域の担い手を育成します。
- 主催:菊池市、熊本大学熊本創生推進機構
- 後援:九州財務局
- 連携機関:日本政策金融公庫熊本支店、熊本県信用保証協会
- 協力機関:菊池市商工会、熊本銀行菊池支店、熊本第一信用金庫菊池支店、肥後銀行菊池支店
きくち未来創造塾<第四期>塾生
氏名 | 所属等 | 業種等 | |
---|---|---|---|
1 | 神尾 俊行 | (株)菊鹿資材 | 資材販売 |
2 | 杉本 翼 | 木編BOOKS | 小売 |
3 | ダイロフ 美香 | 七城走ろう会 | スポーツ推進 |
4 | 西口 博和 | Kappy&Farm | 農業 |
5 | 福田 光 | (株)seafour | 福祉 |
6 | 畑岡 誠也 | ルートの森(株) | 経営コンサル |
7 | 花田 慧吾 | Linkbridge(合) | 教育・広告業 |
8 | 水上 明子 | 菊池市中央図書館 | 事務 |
9 | 村上 牧子 | みちくさ | 農業 |
10 | 森上 翔太 | (株)そうごう保険SHOP | 保険 |
11 | 吉田 黄司 | 海と空 | 美容・飲食 |
12 | 渡邊 博文 | ひろふみ農園 | 農業 |
きくち未来創造塾<第四期>開講式の様子