菊池佐野区公民館で佐野区春祭りが行われ、大学生と住民との農村交流がありました。同区は「中山間地域等直接支払制度」の対象地域で、令和2年度から同事業の棚田地域振興活動加算を受け、景観保全や世代間交流に取り組んでいます。この日は熊本大学生11人を招き、ジビエ料理の提供や水田に花の種まきをしました。熊本大学生との交流のきっかけは平成28年の熊本地震。農業支援で菊池に訪れたことが縁で現在まで交流が続いています。
佐野集落協定の小林清吾(こばやしせいご)代表(佐野)は「佐野区は高齢者が多いので、若い人たちと交流して地域を活性化させていきたいですね」と話しました。
中山間地域等直接支払制度とは
農業生産条件の不利な中山間地域等において、集落等を単位に、農用地を維持・管理していくための取り決め(協定)を締結し、それに従って農業生産活動等を行う場合に、面積に応じて一定額を交付する仕組みです
種まきをする地域住民と大学生たち。種はクリムソンクローバの「くれない」。5月には綺麗な深紅の花が咲きます。花を育てることで土壌を肥沃にするとともに、地区の景観美化につなげていきます。
大学生が調理したイノシシ鍋
交流会の最後には全員で地元食材を使った郷土料理を食べました