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特攻兵を題材にした演劇を泗水中の生徒が行いました(令和2年10月25日)

2020年10月28日

泗水中学校の学習発表会で、3年生が特攻兵を題材にした演劇「ホタル帰る」を披露しました。新型コロナウイルス感染症の対策を行い、規模を縮小して体育館で開催。会場では、各学年の総合的な学習の時間での学習成果の展示のほか、生徒が作成した実物大の零戦も展示されました。

演劇は、漫才あり、ダンスありと賑やかな内容でありながら、実際に存在した特攻兵の知覧飛行場での暮らしぶりや当時のようすを迫真の演技で表現。最後に3年生全員で合唱し、会場は拍手で包まれました。

演劇の中でダンスの披露をする中学生の画像

 


 

実物大の零戦に乗り込んで演技をする生徒の画像

 


 


迫真の演技を披露する中学生の画像

 


 

実際の特攻兵・宮川さんを演じた服部巧(はっとりたくみ)さんは「私たちは戦争の経験はないけれど、もしこの時代に生まれていたら、と思って演じました。実際に演じることで、戦争についてこれまでより身近なものに思えるようになりました。特攻について、本を読んで知識としては知っていましたが、役として演じるとどれだけつらかったのか、考えさせられました」と話しました。

劇で主要な役を演じた加藤舞音(かとうまお)さんは「役で演じたトメは、食堂を経営しながらいろんな軍人を見送ってきた強い人。でも、次から次に目の前から人がいなくなるので悲しかったのではないか」と話しました。同じく主要な役を演じた鶴田雪乃(つるだゆきの)さんは「演劇をとおして、自分と変わらない年齢の人が特攻兵として亡くなることにつらさを覚えました。本人たちは「生きたい」と思ったのではないかと思います 」と話しました。

演劇は3年生の学年主任、岩谷寛(いわたにひろし)先生が主導。「今の3年生が1年生のとき、当時の3年生が戦争についての演劇をしたことから、1年生が3年生になったときには「ホタル帰る」の演劇をさせたいと考えていました。2年生のときに鹿児島県の知覧について勉強をし、修学旅行でも学習を深めるなど取り組みを進めました。また、泗水中の近くには菊池飛行場ミュージアムもあり、知覧と密接な関係があることから、自分たちのふるさとについて知ってもらうことも教師の使命だと思い、演劇も主導しました。生徒たちに何か感じるものがあればいいと思っています」と笑顔を見せました。

実物大の零戦の前での集合写真

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