荒尾市立緑ケ丘小学校の6年生約70人が修学旅行で菊池市を訪れ、市内の戦争遺跡の見学のほか、元少年飛行兵の前田祐助(まえだゆうすけ)さん(熊本市)の講演を聞きました。
前田さんは「皆さんは空襲警報を知っていますか」と語り、菊池飛行場が空襲にあった日のことを詳しく説明。児童は前田さんの話に真剣に聞き入っていました。
講演のあとは泗水公民館や泗水孔子公園、花房(菊池)飛行場ミュージアムを見学。参加した児童の中山智瑛(なかやまちえ)さんは「戦争の悲惨さについて教えていただきありがとうございました。戦争を体験していないので知らないことが多くびっくりしました。未来にむけて、戦争の恐ろしさを伝えていきたいです」と話しました。
緑ヶ丘小学校では例年、平和学習を兼ねて長崎県への修学旅行を行っていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で県外への旅行を断念。「県内で平和学習のできる場所を探していたところ、戦争遺跡や飛行場ミュージアムのほか、戦争体験者の話が聞けるということで菊池市に伺うことにしました」と吉田幸司郎(よしだこうしろう)教頭先生は話しました。
花房(菊池)飛行場の戦争遺産を未来につたえる会の永田昭(ながたあきら)さんは「今回のように、修学旅行や平和学習の候補地としてぜひ菊池市を考えてほしい」と話しました。