10月3日(金)に七城中学校で、義足ランナー・横田久世さんによる教育講演会「挑戦~可能性は無限大~」が行われました。
横田さんは、40歳の時に思いもよらぬ病気によって、両手の指と両足のひざ下の切断を余儀なくされました。当時は、現実を受け入れられずに「なんで自分がこんな姿にならないといけないんだ」と毎日泣きながら過ごしていたと振り返ります。
一生分の涙を流したという横田さん。そんな中でも、家族をはじめ周りの支えを受けて、だんだんとポジティブな気持ちを持てるようになりました。
この体でも自分にできることを増やしていくため、お弁当作りから挑戦を開始。「絶対できる」と心に決めて練習を繰り返し、3か月ほどで冷凍食品に頼らずにお弁当を作れるようになりました。
しかし、時には心無い言葉を投げられることも。「私のことを知らないから私を傷つけるんだ」という気づきから、自身のことをみんなに知ってもらうため、マラソンへの挑戦を決意しました。
「絶対に走る」と強い気持ちを言葉に出しながら練習を行い、見事フルマラソンを完走。
横田さんは、「何かに挑戦するときは、目標を口にだし『絶対やる』と決めることが大事。そうすれば周りに無理だと言われても叶えることができる」と話しました。
ほかにも、「挑戦は一人でできない。周りの支えがあってできる。」「人生には上り坂と下り坂と『まさか』がある。『まさか』のときは、自分で『やる』と決める、自分の可能性を信じる、一人じゃないので『助けて』と言っていい。」などのお話がありました。
生徒からは「努力をするために目標を決めるだけでなく周りに助けてもらうことも大事であることが学べた」「10年後ではなく、今、話を聞くことができてよかった」「あやふやな目標ではなく、具体的な目標をもって取り組むことが大事だとわかった」などの感想が贈られました。
講演の後は、横田さんと生徒たちで体育館を一緒に走りました。
ランニングの様子


