全国の皆さんからたくさんの御寄附をいただき、感謝申し上げます。
令和3年度は、総額205,299,000円(9,060件)のふるさと納税(寄附金)をいただきました。
いただいた寄附金は、皆様の意思をもとに、令和4年度事業として使わせていただきました。
具体的な活用事業についてご報告させていただきます。
産業と経済
ブランド推進事業
菊池米食味コンクール、肉や米等の特産品を活用したスタンプラリー、市内キャンプ場や大都市圏等での特産品PR事業、加工品開発等に取組み、農林畜産物の普及推進や消費拡大及び販路拡大を図りました。
また、農業者に対する生産・販売に関する勉強会や6次産業化を推進する補助事業により、商品開発や情報発信及び販売促進を図りました。
企業誘致推進事業
コロナ禍によりフォローアップの訪問が十分にできない中で、個別の相談対応により企業の課題解決につなげ、工業振興による経済の活性化を図りました。
菊池の魅力発信事業
旅行商品の造成及び観光コンテンツの磨き上げによる受入体制の整備を行った他、福岡都市圏で旅行博覧会等に参加し、観光PR及び菊池ファン獲得に向けPRを行い、本市ブランドイメージの向上及び誘客促進を図りました。
また、観光動態調査により消費行動情報を収集・分析し、効率的かつ効果的な観光施策の推進に繋げました。
観光プロモーション事業
観光客誘致対策協議会において、鞍岳トレッキング体験等のアウトドアイベントやヘルスツーリズム体験ツアーの販売、夫婦の手紙・絵手紙コンクールの他、各種広報媒体を使ったPR活動等により市のイメージアップ及び誘客促進を図りました。
教育と文化
就学支援事業
菊池市内の小中学校へ在籍し、外国にルーツをもつ児童生徒について、日本語指導委託を行っています。令和4年度は6名の児童生徒が指導を受け、少しずつ日本語の理解を深めていくことで学習を継続する力をつけています。
外国語指導事業
小中学校にALTを派遣し、ネイティブスピーカーの生の英語を聞きながら、触れ合うことにより、児童生徒の外国語に対する興味関心や、国際理解を深めることができました。また、英検を受験する中学生の保護者に対して、検定料の半額を補助することで、英検3級相当の取得率が向上しました。
学校ICT教育推進事業
学校の光回線やシンクライアントシステムの更新を行いました。教諭分23台のタブレットを追加整備し、一人一台のタブレット整備が完了しました。さらに、児童生徒分68台を修理しました。
ICT教育推進委員会議においては、実践事例を発表して、各学級の取組みを共有しました。
学校支援支援員配置事業
市内小中学校において、支援が必要な児童生徒へのきめ細やかな指導を行うことにより、児童生徒一人一人の必要に応じた学校教育の実現を図りました。また、障がいのある児童生徒についても、指導する教員を補助することにより、当該児童生徒の生活支援や医療面の安全を確保しました。
保健と福祉
地域子育て支援拠点事業
子育て中の保護者が当該事業を利用することにより、子育ての孤独感や不安感等を緩和し、子どもの健やかな育ちを支援することを目的としています。
地域子育て支援拠点として、市内に「つどいの広場」を3箇所、「子育て支援センター」を3箇所設置し、乳幼児とその保護者が気軽に集い、子育てに関する相談対応や情報提供などを行っています。
令和4年度は、新型コロナウイルス感染症対策を十分に行いながら、子育て親子の交流や子育てに関する相談・援助などを継続的に実施しました。
健康づくり推進事業
健康運動指導者及び関係団体が連携し、健康教室や地域に出向いて出前講座を実施しました。令和3年度から、教室の種類を増やしたことにより、参加者増に繋がりました。
自然環境と安全
交通安全施設整備事業
地域からの要望に対し緊急性や有効性を判断しながら、道路反射鏡(カーブミラー)の新設や改修を実施し、道路交通の安全を向上しました。
防犯対策事業
犯罪の未然防止を目的に、定期的な防犯パトロールを実施したことで、犯罪の発生を抑制できました。
また、地域からの要望に対し緊急性や有効性を判断しながら、防犯灯の新設や改修及びLED化補助を実施したことで、犯罪の未然防止に繋げました。(防犯灯:新設31基、改修24基、LED化補助486基)
通学路防犯・交通安全プログラム対策事業
通学路内の交通量の多い交差点や人目につきにくい道路を、小学校区10基の「みまもりカメラ」により通年見守りました。新たに、中学校区に5基の「みまもりカメラ」を追加設置し見守り体制を強化できました。
都市基盤と生活基盤
交通コミュニティ対策事業
市民の交通手段を確保するために、路線バスの補助をはじめ、きくちべんりカー(巡回バス)やきくちあいのりタクシー(予約制乗合タクシー)運行しました。令和4年度は、きくちべんりカーを14,781人、きくちあいのりタクシーを8,830人の方が利用しました。今後も利用者が安心して利用できるよう地域の実情に即した持続可能な交通形態の構築に役立てていきます。
市長一任
市内3高校魅力化推進事業
菊池市3高校が小中高連携で地域課題解決等に取り組み、魅力化を推進しました。また、魅力化を推進することで菊池市の小中学生の文教菊池の精神高揚及び学力向上に寄与しました。
SDGs推進事業
包括連携協定企業や市内団体と連携し、市内全ての中学校でSDGsワークショップ(WS)を開催した他、小学校でSDGs講座を3回、職員のWSを2回開催し、SDGsへの理解を深めることができました。また、市や小中学校でのSDGsにつながる取組を披露する場として「みんなのSDGs発表会」を開催し、広くPRすることができました。
きくちまるごと快適オフィス化事業
快適なオフィス環境と自然体験や健康プログラム等を提供することで都市部からの誘客を図り、地元経済の活性化や地域雇用の創出および定住人口の増加等につなげるため、IT関連企業に対し、テレワークやワーケーションの可能性についての実態調査を行いました。
令和4年度は、2つの事業者が新たにテレワークスペースをオープンしました。
きくち未来創造塾
熊本大学や関係機関等の協力・連携により、第一期きくち未来創造塾を開講し、8人が14回の講義やグループワークを経て修了しました。本業を活かしながら地域課題や自身の課題を解決できるビジネスモデルを創出する担い手の育成に繋げました。
創業支援事業
きくち起業塾に16人、個別相談会に12人が参加し、創業希望者のスキルアップを図りました。その結果、新規創業者8人と継続補助者11人、合わせて19人に創業補助を交付し、円滑な創業と持続的経営を支援しました。
桜の里プロジェクト事業
市民と一体となって「桜の里づくり」に取り組んでおり、桜苗木を交付しています。令和4年度は、12行政区から71本の申請があり、それぞれの行政区にて植樹会が行われました。
これによって本市の景観向上が図られ、併せて市民の郷土愛の醸成がより一層図られました。