第一章 武光公が築いた絢爛たる都
其の一 城下町菊池・総構え
武光公が南朝のプリンス・懐良親王(かねながしんのう)を菊池に迎え、征西府(せいせいふ)が置かれると、城下町菊池は政都・商都・文化都市として最高度に成熟したと思われます。迫間川、菊池川を南北の堀とみなし、立石にあった大手門を挟んで、菊池、迫間の両河川を人工的掘割でつないで築き上げた巨大城塞都市、それが城下町菊池なのです。南北朝時代において、これは画期的なことでした。
2021年09月09日
武光公が南朝のプリンス・懐良親王(かねながしんのう)を菊池に迎え、征西府(せいせいふ)が置かれると、城下町菊池は政都・商都・文化都市として最高度に成熟したと思われます。迫間川、菊池川を南北の堀とみなし、立石にあった大手門を挟んで、菊池、迫間の両河川を人工的掘割でつないで築き上げた巨大城塞都市、それが城下町菊池なのです。南北朝時代において、これは画期的なことでした。