菊池一族 the Kikuchi Clan

八女市「木屋家文書」が福岡県指定有形文化財に!!

2024年04月26日

八女市の「木屋家文書」が、福岡県の有形文化財に指定されました。

「木屋家文書」とは、八女市黒木町木屋(こや)の木屋家(きやけ)に伝わる南北朝時代から近代にかけての文書群のことです。

南北朝時代に当地を領有し、宮方として活躍した木屋行実(きやゆきざね)(1334?~?)が作成した文書をはじめとする南北朝時代の文書8通を含む41点が指定されました。

なかでも正平8(1353)年から正平11(1356)年までの史料は、北部九州各所における行実の戦功について述べたものです。

特筆すべきは、正平14(1359)年に書かれた「軍忠状」(自分の戦功を提出し、論功行賞の証拠や家門の名誉とした文書)です。これには、大保原合戦(大原合戦・筑後川の戦い)について記されています。宮方唯一の一次史料とされており、筑後川を渡った日付や合戦の戦闘時間が分かります。

木屋弾正左衛門尉行實申軍忠事  木屋弾正左衛門尉行實申軍忠事(PDF 約237KB)

「木屋弾正左衛門尉行實申軍忠事 」(提供:八女古文書を読む会)

 


 

『太平記』には、大原の戦いは8月16日に起きたと記されていますが、この軍忠状には8月6日と書かれており、大原ではなく大保原であったことが分かります。このように合戦について記された宮方唯一の一次史料として、大変貴重な文化財です。

『太平記』における大原の戦いについては、下記リンクを参照ください。

https://www.city.ogori.fukuoka.jp/application/files/7615/6160/5056/KohoR0107_02-05.pdf

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