平成29年4月28日、菊池市、玉名市、山鹿市、和水町の3市1町で申請していたストーリーが日本遺産に認定されました!!
平成27年10月に認定を目指して協議会を立ち上げ、それぞれの地域の文化財にまつわるエピソードを繋いで魅力あるストーリーを練り上げて参りましたが、今回それが認められ、全国54件の日本遺産の列に並ぶことになりました。
認定に向けて手を取り合ってきた3市1町で、今後はこのストーリーを活用した菊池川流域の魅力発信に努めて参ります。
手を取り合う菊池川流域の首長の皆さん。右から2番目が江頭実菊池市長
日本遺産とは
2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を前に、文化庁が100件の認定を目指して始めた制度。「地域の文化遺産を、国内外に広くアピールし、多くの人に来てもらおう」というのが主な目的です。現時点で国内37箇所の地域で日本遺産の認定を受けており、熊本県内では、人吉球磨地域の「相良700年が生んだ保守と進取の文化」が認定されています。
日本遺産には文化財そのものが指定されるのではなく、その地域の歴史的ストーリーが認定されます。しかもそのストーリーは、日本でここだけしかない、つまり「オンリーワン」の歴史的ストーリーであることが条件になっています。
認定されたストーリー
タイトル
米作り、二千年にわたる大地の記憶 ~菊池川流域「今昔『水稲』物語」~
概要
菊池川(きくちがわ)流域には、二千年にわたる米作りによる大地の記憶が残っている。
平地には古代から受け継がれた条里、山間には高地での米作りを可能にした井手(いで、用水路)と棚田、そして海辺には広大な耕作地を生み出した干拓。
米作りを支えた先人たちによる土地利用の広がりが、今も姿を留め、その全てをコンパクトに見ることができる。更に賑やかな祭りや豊かな食という無形の文化も息づくなど、菊池川流域は古代から現代までの日本の米作り文化の縮図であり、その文化的景観や米作りがもたらした芸能・食文化に出会える稀有な場所なのである。
菊池渓谷(菊池市)
旧玉名干拓施設(玉名市)
番所の棚田(山鹿市)
ガネめし、ガネ汁(和水町)