菊池東部水平社100周年記念集会
菊池東部水平社100周年
4月18日に大津町生涯学習センターホールで300名以上の参加者を迎え「菊池東部水平社100周年記念集会」が開催されました。コロナ禍で実施できなかった100周年をどうしても実施したいという思いが結集しての集会実施でした。
集会はまず泗水解放子ども会と旭志解放子ども会による水平社宣言朗読で始まりました。次に、熊本県人権教育研究協議会の村上秋成さん(広瀬)による「豊かな部落問題との出会いを」と題した講演、菊池郡市部落解放同盟各支部によるこれまでの歩みの報告、最後は参加者全員で「解放歌」を高らかに歌いました。
1923年9月24日に大津町寶(たから)座で行われた菊池東部水平社創立大会の様子は新聞でも大きく報道されました。その当時の様子を、実行委員長はあいさつの中で「部落解放への思いが燎原(りょうげん)の火のごとく広がり熊本へも届いたのでした」と表現されました。前年3月3日に開催された全国水平社創立大会から1年半後のことです。
水平社宣言
全国水平社創立大会で読まれた水平社宣言は「日本で最初の人権宣言」だと言われています。また、被差別マイノリティー(社会の中で少数の立場に置かれた人々)が自ら差別をなくすことを目的として宣言したことは世界でも類を見ないことでした。この「水平社宣言」の中では「差別をなくす」ために必要なことを「人を尊敬すること」としています。そして、最後に「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と宣言されています。これは、部落差別をなくす営みの先には、誰もが差別されない社会をめざすという崇高な思想があると言われています。
差別をなくす生き方を確かなものに
この水平社運動をきっかけに、多くの被差別マイノリティーとされた人々が声を上げ、現在もその運動は大きく広がり続けています。現在も「差別からの解放への思いが燎原(りょうげん)の火のごとく広がり」続けています。
100年が過ぎても未だに部落差別をはじめとして多くの差別が存在しています。改めて「水平社宣言」を読み、先人たちの熱い思いに触れました。「差別は差別する側の問題である」ことを心に刻み、私たち自身の「差別をなくす生き方」をより確かなものにしていきましょう。
地域人権教育指導員 平井 靖彦

