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SDGs 17の目標

16.平和と公正をすべての人に
  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレを世界中に
  • エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任、つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • 陸の豊かさも守ろう
  • 平和と公正をすべての人に
  • パートナーシップで目標を達成しよう

人権・同和教育シリーズ222

2024年02月01日

人の世に熱あれ 人間に光あれ

3月3日は何の日かご存じですか? 1922年、日本で初めての人権宣言と言われる「全国水平社宣言」が出された日です。

「人の世に熱あれ 人間に光あれ」で結ばれる、差別される側から発せられた宣言です。

宣言文を起草したのは「西光万吉(さいこう・まんきち)」という人物です。部落差別の厳しさ故に、学校に行けなくなり、ひとりで読書に没頭する日々が続きます。父親はただ見守ります。転校して新たに生き始めようとしましたが、差別はどこまでもついてきます。どこにいても差別をする人がいたということです。

絵の才能がありながら、ふるさとを知られたくないという理由で、絵の道をあきらめていきます。

生きる気力を失った西光は、なかまたちがいるふるさとへ帰っていきます。そうして生まれたのが「全国水平社宣言」です。

部落差別に虐げられてきた人々が、差別される立場にあることで、その痛みも人の世の冷たさも誰よりも知っている、だからこそ、部落に生まれたことを恨むのではなく、自分たちの立場を誇りに思い今こそ立ち上がろうではないかというような内容の宣言です。

映画上映『破戒』 

全国水平社創立100周年を記念して、2022年には映画『破戒』が上映され、全国でも好評で上映期間の延長がなされました。

菊池市人権フェスティバル人権作文入選作品のなかにも、全国に引き続き、熊本県水平社創立100周年であることを知り、『破戒』を観て、「部落差別は人間がつくった差別なので人間が無くしていかなければなりません。そのために、部落差別を他人事にせず、自分のことのように考え、差別に立ち向かう仲間を増やしていきたいです」と綴り結んだ中学生がいます。

正しく学ぶ子どもたち

菊池市の小中学生は4年生になると部落差別について詳しく学習します。部落差別とは何か。全国水平社創立や西光万吉など宣言文を作り上げた人々の願いは何なのか。部落差別を無くす運動を展開してきた各地の闘いの様子、現在の部落差別の状況などについて、各学校の課題や発達段階に応じて学びます。

部落差別に関する正しい知識を身に付けて、インターネット上のデマや差別的な情報に惑わされない力、情報をうのみにせずに、正しく受け止め、正しく発信する力「メディアリテラシー」を身に付けるような学習を行っています。

各学校には、学ぶ内容や授業の様子、感想などを学級通信などで掲載して、家庭でも話題にできる環境を作ってほしいと伝えています。

小中学生たちが学校で学んできたことを、きちんと理解して話ができる大人でありたいですね。

差別の問題は決して他人事ではありません。自分に関係有る無しに関わらず、考えてほしいと思います。

子どもたちには負けられませんね。


(文責:地域人権教育指導員 末永 知恵美)

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