先日、菊池映画祭が2日間にわたり開催され、多くの映画ファンが全国から集まりました。文化会館の大ホールや能場で行った夜会コンサートが、かつてない満員大盛況となりました。
映画好きの青年たちが「映画を通じてまちおこしを」と10年前に始めたものですが、近年は観客も集まらず、昨年は一旦休止したほどです。
今回は、実行委員会や協賛企業の皆さんのご努力に加え、熊本出身の行定勲監督のご尽力で人気俳優の高良健吾さんが参加。また監督自らテレビなどで猛烈な宣伝を行うなどしたことが大成功の要因でした。しかも監督は超多忙ながら、基本的に無償でのご協力です。
監督の熱意に突き動かされて、皆の心が一つになり大きな力を生み出しました。本業では一度も泣いたことがない監督が、映画祭の打ち上げの席で皆と一緒になって感激の涙を流したそうで、今回の上映作品番外の隠れた物語です。
監督はこれほどに菊池を愛する理由として「菊池には独特の魅力と大化けする潜在力がある。その魅力の素は温泉・水・食べ物、そして人々」と述べています。自然や人が一体となったもの、つまり土地柄ということを指すのでしょうか。丁度、人柄の良さが人を惹きつけるように。面映ゆくもうれしいお褒めの言葉でした。