Q15健康被害にはどのような症状が出るの?
スモッグが発生すると、白く“もや”がかかったようになります。このようなとき、敏感な人は、以下のように、眼、鼻、のどなどに刺激を感じることがあります。さらに高濃度になると、呼吸が苦しくなる可能性もあります。
(1)眼の症状
眼がチカチカする、眼がショボショボする、涙が出るなど
(2)呼吸器の症状
のどのイガイガや痛み、鼻の中の痛み、せきが出るこれらの症状の大部分は比較的軽症の一過性のものであり、同じ状況にあっても症状が出ない人もあり、個人差があります。
Q16健康被害が発生したときは?
健康被害が発生したときは、次の事項に注意して、速やかに適切な措置をとってください。
- 屋外での運動をすべて中止し、屋内に避難し、水で洗眼、うがいをしてください。また、屋内ではなるべく窓を閉めてください。
- 手足のしびれ、呼吸困難、失神等の症状が発生した場合は、医師の手当てを受けてください。
- 眼疾患、呼吸器疾患、甲状腺機能亢進症、アレルギー体質等の子供は、特に健康被害を受けやすいといわれていますので、異常を感じた場合は、医師の手当てを受けてください。
- 被害を受けた子どもが、被害について心理的な影響を受けることも考えられますので、動揺を与えないように配慮してください。
以上のような健康被害が発生した場合は、市役所環境課(0968-25-7217)又は菊池保健所(0968-25-4135)に速やかに連絡してください。
Q17外に出たいのだが?
できるだけ屋外に出ないようにしてほしいのですが、やむを得ない場合は、長時間外出しないことや、こまめに洗眼等を行うようにしてください。
Q18マスクや帽子を身に着ければ大丈夫か?
体への影響は目やのどなど粘膜の部分に出ると思われます。また、光化学オキシダントはガスや微粒子成分ですので、普通のマスクはあまり効果がありません。
ゴーグルと臭気対応マスク(活性炭入り)以上の装備であれば効果があると思われます。
Q19光化学スモッグが発生したら、洗濯物は取り込んだほうがいいの?
夕方以降になり温度が下がったり紫外線の量が減少したりすると、化学反応によって光化学スモッグは分解されて無害の物質に変わるため、屋外に干した洗濯物に関しては光化学スモッグ情報が出ても室内に取り込む必要はありません。むしろ夕方になるまで干しっぱなしにした方がよいでしょう。
Q20外に干していた梅干などは?
光化学オキシダントは、敏感な粘膜等には刺激などの影響がありますが、物質の量としては非常に少ないので(.0.1ppm=1千万分の1)、物に対する影響はないと思われます。
Q21ペットは大丈夫?
ペットも人間同様、何らかの症状が現れることがあると考えられます。心配であれば、屋内等で安静にさせる等の対処をしてください。
Q22庭の植物は?農作物は?
植物は、光化学スモッグの影響を受けることが知られており、研究が進められています。例えば、ペチュニア、トマト、レタス等は光化学オキシダントに弱いことが知られています。
しかし、現在のところ、注意報が多発している関東地方においても、農作物への影響は確認されていません。
詳しくは、熊本県の農業技術支援室(096-248-6466)までお問い合わせください。
