〇概略
菊池市では、まちなかを現在の車中心の空間から、ひと中心の空間へと転換していくために令和元年に「ウォーカブルシティ推進都市」を宣言しました。 これは、ひと中心の空間に変えていくことで、豊かな生活空間を実現させるだけでなく、地域消費や投資の拡大、観光客の増加や健康寿命の延伸、孤独・孤立の防止ほか、様々な地域課題の解決や新たな価値の創造につながる空間へと転換し、人々が集い、憩い、多様な活動を繰り広げられる場へと改変してくことを進めていくものです。
そのために、「菊池市SDGs未来都市まちなかデザイン会議」を立ち上げ、菊池市中心市街地のハード(公共空間整備)とソフト(まちづくり活動)との持続可能な連携から、まちなかの魅力を向上させ賑わいを創出するために、市役所・有識者・市民グループが一丸となり、協議を続けてきました。
〇目指す将来像
ビジョン:「癒しの里」の風情が感じられる、まちなかづくり
現在の市街地中心部には、古い街並みや将軍木、能場などの歴史の跡が残り、すぐ近くには迫間川の里山の光景が広がっていたりと、味わい深い癒しの風景を作り出しています。最近では、飲食店も評判を挙げてきているところです。
こうした素材を磨き上げ、つなぎ合わせ、自然・歴史・食・温泉を楽しみながらゆったりと散策してもらう場所として、市民の皆様はもちろん、観光客の方々にも滞在型の上質の観光地と感じてもらうことを「癒しの里きくち」として目指すまちなかの将来像です。
コンセプト:ハレとケの風情ある暮らし、旅する菊池のまちなかづくり
ー価値を認め合うまちにかわろう!ー
コンセプトとは、上記ビジョンを達成していくために行う施策や活動の際に意識する指標のようなものです。
「ハレとケ」とは、ハレが「非日常」を「ケ」は日常を指す日本民俗学で言われる概念のことです。これは、非日常を観光で菊池に来られた方々、日常を普段からまちなかを利用する住民や高校生を対象とする意味合いで用いています。
このコンセプトのもと、菊池のまちなかにおいて、歴史や自然などの魅力や価値を今はもちろんのこと未来にまで発信する拠点・ネットワークづくりをSDGsの観点からも持続可能な形で行うことで、ウォーカブルシティの形成、居場所づくりなどを勘案した10年後の菊池市中心市街地の姿・景観、暮らし方、街路環境、都市文化、風情をエリアマネジメントしていきます。
〇対象地域
別添、「菊池市まちなかウォーカブルシティ基本構想(仮称)」のP2に示す御所通や温泉街を中心とした隈府地区を対象地域とします。
〇グランドデザイン
現在の施策実施の対象範囲を、上記グランドデザインのように6つのゾーンに分け、それぞれの特色を生かした施策の検討・実施を進めていきます。
※今後の協議によって内容は更新されていく可能性があります。
〇菊池市まちなかウォーカブルシティ基本構想(仮称)
菊池市まちなかウォーカブルシティ基本構想(仮称)(PDF 約4MB)
上記グランドデザインを、実施予定事業等さらに詳細に記したものになります。
※こちらも今後の協議によって、表題や内容は更新されていく可能性があります。
〇今後の展望
今後は、多くの市民の皆様や観光で訪れた皆様に楽しんでもらい、愛されるまちなか、上記将来像のようなまちなかへと変えていくために、多くの市民の皆様の声を聴くためのワークショップの実施、関係課によるウォーカブルシティ形成のための施策の実施を進めていきます。