先日、妻の友達から電話があり、韓国式チキンやいろいろな韓国料理の作り方を妻に尋ねていた。彼女はアメリカのサンディエゴに住んでいるが、近所に韓国レストランがあり、そこのチキンがおいしかったから自宅で作ってみたいということだった。私たち夫婦もコロナが流行する前に行ったソウル旅行では、ほぼ毎日いろいろなチキンを食べた。確かにお店によって味付けが違い、おいしかった。フライドチキンからヤンニョムチキンという一度素揚げしたチキンに韓国式の甘辛タレをディップした物やニンニクたっぷりの味、カレー風味やクリームソースがかかった物、クリスピータイプのカリカリチキンなど、いろいろあった。

チキンに関して最近、韓国農林畜産食品部が発表した「2020海外韓食消費者調査」の主要結果が報道された。「人気1位の韓国料理」に韓国式チキンが選ばれ、キムチを抜いて世界的にも知名度を上げていた。今回の調査はアメリカのニューヨーク、北京、東京、ローマ、ロンドン、シドニーなど各国の主要16都市で行われた。地域別に人気の高い韓国料理も違っていた。北中米はプルコギが人気で、欧州はビビンバ、北東アジアはサムギョプサル、東南アジアはキムチ、オセアニア・南米・中東はチャプチェが相対的に高かった。

韓国式チキンとは、コチュジャン・醤油などの大豆調味料をベースにしたソースをからませたチキンのことをいう。二度揚げるので外側はパリパリ、中には肉汁がたっぷりで食感が良い。イギリスの有名なフードジャーナリストが韓国の新聞コラムに「韓国のフライドチキンは無視できない。本当においしかった」と書いたそうだ。 多くの韓国人は暑い夏の日はもちろん、雪が降る寒い日でも「チメッ(チキン+ビール)」で家族や友達と楽しい時間を過ごす。

楽しい旅には地元のおいしい料理が欠かせない。今はコロナで海外旅行は難しいが、落ち着いたら、コーラ片手に出来たてアツアツ、カリカリ食感の甘辛タレチキンを頬張る日を待ちわびている。