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冬の年中行事・民俗芸能紹介

Winter Annual Events & Folk Performing Arts

龍門1区虎口の馬売り

2025年01月20日

龍門1区虎口では、毎年1月14日(旧正月)に、藁(わら)と竹で馬を作ります。

馬は藁で頭から胴部、尻尾まで作り、足4本を竹で作ります。虎口では子ども達がいる世帯が3戸あり、毎年持ち回りで1戸の世帯の敷地に集まって作っています。伺った際に足の長さをのこぎりで揃え、胴部である藁に刺しこんでいる作業を行っていました。馬は、元々は子ども達が作っていましたが、近年は大人たちと一緒に作製されています。

馬ワラ   


 

竹切り   


 

馬   


 

夜暗くなってから、子ども達が集落をまわり、お盆に馬を載せて「馬売りに来た」と言って各戸に売りに回ります。馬はお菓子や餅、ミカンなどと交換します。馬は各家庭では神棚や床の間等に飾ります。

訪問   


 

訪問   


 


この行事は各家で飼っている牛馬の一年間の無病息災を祈るという意味があり、 昔の農家にとって、田畑を耕すために牛馬が使われており、無事息災を願っておこなわれていたと考えられます。正月を迎えるときに、馬の一年間の労をねぎらい感謝する行事として、特に男の子の行事として、行われ始めました。いつから 始められたかははっきりとはしていませんが、長年地域で受け継がれた行事は、現在も地域の方々に継承されています。


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