緊急情報はありません

こころの病気を知りましょう

2025年12月01日

こころの病気について知ることは、自分自身の不調が続いた時や、周りの人が心配になった時に役立ちます。こころの病気の初期サインを知り、どこに相談すれば良いかの知識を身につけましょう。

 

こころの病気は、誰でもかかりうる病気です

こころの病気で病院に通院・入院している人は、国内で約603万人にのぼります(厚生労働省「患者調査」より令和5年度)。約21人に1人が通院・入院していることになります。こころの病気は特別な人がかかるものではなく、誰でもかかる可能性がある病気といえるでしょう。


こころの病気は、体の病気と同じように治療を受けることが大切です

こころの病気の回復期間には個人差があるため一律には言えませんが、早期の治療によって重症化や慢性化を防ぐことができます。不調に早く気づき、相談することが大切です。

こころの病気の特徴として、体の病気と比べて周囲の人に気づかれにくいということが挙げられます。体の病気がある人に対して、例えば骨折している人に対しては、「荷物を持つよ」と自然と支えることが出来るでしょう。こころの病気も同様です。病気についての知識があることで、自分自身や周りの人を支えることが出来ます。こころの病気について正しく理解することは、私たちみんなにとって大切なことです。


こころの病気はそれぞれによって、症状や気を付けることが異なります。各こころの病気については、『こころの情報サイト(https://kokoro.ncnp.go.jp/) 』で詳しく知ることができます。

 

こころの病気の初期サイン                     

心と体に現れるサイン

こころの病気になる時は多くの場合、心と体に少しずつサインが現れています。次のようなサインが休養によって回復せず、長く続いている場合は、我慢せずに専門機関に相談しましょう。

気分が沈む、憂うつ        

何をするのにも元気が出ない

イライラする、怒りっぽい

不安や緊張が続いている

嫌なことばかり頭に浮かぶ

胸がどきどきする、息苦しい

人付き合いがこわい、面倒になる

何度も確かめないと気がすまない

周りに誰もいないのに、人の声が聞こえてくる

誰かが自分の悪口を言っている

食欲がなかったり、食べ過ぎたりする

眠れなかったり、夜中に目が覚める



周囲の人が気づきやすいサイン

こころの病気は自分自身では気づきにくい場合があるので、周囲の人からの気づきがご本人の助けになることがあります。以下のようなサインが続いて生活に支障が出ている人が周囲にいたら、その人へ体調について尋ねてみましょう。また、早めに専門機関に相談するよう勧めましょう。

服装が乱れてきた

急にやせた、太った

前と雰囲気が変わった

落ち込んだり、イライラしている

表情が暗くなった

周囲との交流をさけるようになった

不満、トラブルが増えた

暴力的になった

独り言が増えた

他人の視線を気にするようになった

遅刻や休みが増えた

ぼんやりしていることが多い

ミスや物忘れが多い

体に不自然な傷がある

 


どこに相談すれば良い?

こころの不調は、精神科や心療内科で相談・治療を受けることができます。

もし、専門の医療機関に心当たりがない場合や抵抗感がある場合は、かかりつけのお医者さんに症状を伝えて相談することもひとつの方法です。


熊本県菊池保健所(0968-25-4138)』

熊本県精神保健福祉センター(096-386-1166)』

上記の機関にも心の悩み相談窓口があります。


気になる症状が続いたり、生活に支障が出たり、つらい状態が長引く場合は、自己判断せずに、周囲の人や専門機関に相談しましょう。



代表的なこころの病気に、うつ病があります

うつ病は、憂うつな気分や意欲の低下が特徴的な病気です。

うつ病自己チェック

1. 毎日の生活に充実感がない

2. これまで楽しんでやれていたことが、楽しめなくなった

3. 以前は楽にできていたことが、今ではおっくうに感じられる

4. 自分が役に立つ人間だとは思えない

5. わけもなく疲れたような感じがする


1~5のうち、2項目以上が2週間以上、1日中続いていて、そのために辛い気持ちになったり、毎日の生活に支障が出たりしている場合には、医療機関、保健所、精神保健福祉センターなどにご相談ください。




 

トップへ戻る