菊池温泉街リブランディング基本構想とは
本市が抱える人口減少や少子高齢化に伴う経済規模の縮小等の問題に対処し、地域社
会の持続可能性を高めるためにも、関連する分野が多岐にわたる観光産業は、地域経済
を支える柱として期待されています。
特に、来訪者にとって観光地における拠点となる旅館・ホテルは、旅行消費全体の中で
も大きな割合を占めており、一人当たり宿泊旅行単価は日帰り旅行単価と比べ約3倍と
なるなど、地域全体への経済波及効果を有しています。
菊池温泉は昭和 29 年(1954 年)10 月に湧出し、別名「美肌の湯」、「化粧の湯」と呼
ばれるほど肌触りがよく、平成 23 年(2011 年)に温泉療法医がすすめる療養・保養に優
れた温泉地として日本名湯百選に認定されました。菊池温泉街は、その泉質の良さを体
験できる拠点として旅館・ホテルの宿泊施設が建ち並び、周辺部には飲食店等のサービ
ス産業が集積し、夜間を中心に地元はもちろん、来訪者からも親しまれる温泉街を形成
してきました。
しかしながら、近年の菊池温泉街の旅館・ホテルにおいては、個人旅行中心の旅行ニー
ズの変化等への対応の遅れにより宿泊者数は減少傾向にあり、さらには、人材不足、施設
の老朽化、後継者不在の状況にあり、菊池温泉街そのものの存続が危ぶまれています。
そこで、旅館等が抱える構造的課題等の解決による菊池温泉街の再生及び魅力向上を
図るため、市民、観光関連事業者、観光関連団体及び行政が目指す将来像を共有し、地域
一体となって菊池温泉街の活性化に向けて取り組めるよう、菊池温泉街の目指す方向性
を示すものとして、「菊池温泉街リブランディング基本構想」を策定しました。
推進にあたっては、基本構想に基づく取組みについてPDCAサイクルに沿った進行管理を実施し、ビジョン実現に向けて取り組んでいきます。