昨日、本校は、運動会の延期を子どもたちに伝えました。本番は、23日(日)でしたから、ちょうど1週間前になります。1週間前と言えば、本番に向け、いろんなことがおおむね出来上がっている、そんな時期です。子どもたちにも保護者の方々にも大変申し訳ない気持ちでいっぱいでした。特に、6年生はリーダー学年として、下学年の子どもたちをしっかりと引っ張ってくれていました。そんな責任もたくさん背負っていたそんな時です。「運動会は延期となりました」、そんな言葉を伝えられたらどんな気持ちになるでしょうか?私の想像ですが、「納得いかない」「えー、そんなー」「今頃?」そんな風に思うのが普通だと思います。全校の子どもたちに、お詫びなどを伝えた後、6年生の教室へと向かい、直接「お詫び」などを伝えました。子どもたち、みんなつらい気持ちを抑え、しっかりと聴いてくれました。
そんな今日です。「心の整理がつかない」というのが本当の所だと思います。どうかなと思いながら、子どもたちと朝のあいさつを交わしました。運営委員会の一人、そして赤団団長でもある秋吉凛花さんは、今日も、朝のあいさつ運動にきてくれました。そして、草取りをしている私のところにわざわざ来て、あいさつをしてくれました。「ごめんね。つらい思いをさせて」そう言うと、にっこりと笑顔を返してくれました。他の6年生の子どもたちはどうだったのでしょう。朝のあいさつ(運動)が終わってしばらくすると、男の子が3人、私のところへ向かってやってきました。そして、私の近くで掃き掃除をしてくれました。
ミーティングの時間になりましたので、「ここお願いするよ」と言うと、みんな「はい」と応えてくれました。
校長室へ向かう時、1年生のお世話をしている6年生の女の子の姿を見かけました。1年生のブランコを優しく揺らしてくれていました。この子もあいさつ運動をしてくれている6年生です。あいさつ運動をする少し前、この子が歩道を歩いて登校してくる姿が見えました。まだ、私には気づいていません。ふと見ると、歩道で腰をかがめ草取りをしていました。この子が近くまで来た時、「今、草取りをしてたでしょ」というと、にっこり。
その子のブランコを押してあげている姿を見ながら校長室へ向かうと、また、別の子たちが手にほうきを持ち、これまで頑張ってきている「落葉はき」に向かっていました。「ありがとう」と声をかけると、みんな笑顔を返してくれました。そんな子たちの様子も写真に撮らせてもらいました。
もちろん、1年生教室で1年生のお世話をしている6年生の子たちもいます。
私が、子どもたちに「運動会の延期」を伝えてから1日たった今日。6年生は朝からこんな姿を見せてくれていました。
こんなすばらしい子どもたちに私(たち)が返せるものは・・・。
子どもたちが毎日を笑顔で、そして、「泗水西小学校でよかったな」と思える学校生活を送らせてあげることだと強く感じました。
運動会の延期、ごめんなさい。泗水西小学校のみんな。そして、6年生のみんな。