本日の1時間目、6年生の国語の授業を参観させていただきました。『表現を工夫する』という学習でした。教室に行ったときは「黙想中」で、教室は静まり返っていました。その後、始業の挨拶。そして授業が始まりました。教室を見回すと、タブレットが1台、教室の後方に設置してありました。
タブレットの画面は、前方(黒板の方)に向かって設置してあります。実は、本日、お休みをしている子のためのもので「一緒に授業を受ける」ためのものでした。ご存知のとおり各学校では現在、新型コロナウィルス感染症に関わり、「罹患した場合」「風邪などの症状がみられる場合」「予防のために登校を控えたい場合」など、本人の状況やご家族の希望等も踏まえ「家庭で学ぶ」こともできるようになっています。
本日も1名、「予防のため」として、リモートでの学習を行っていました(上写真)。
しかし、リモートで「授業を受ける」ことは、難しさもあるようです。途中、本人から「音声がとぎれとぎれになって聴きとりにくいです」という言葉が。先生からも「黒板は見えますか?」と、機器に関わる状況等について定期的に確認が行われていました。
上写真中央部に、小さく見えている(四角枠の画像)が、タブレットで視聴している子に見えている黒板の映像になります。本人からも「見えてます」とのことでしたので、板書されている内容については確認ができる状態だったようです。
一方、授業では「一緒に学ぶ姿」が見られました。本校は、国語の時間、最初の数分「漢字」の学習を行うことになっています。その際、学校にいる子はお互いに正答を確認し合うなどします。タブレットで参加している子には、背面のカメラにクラスの子が手にドリルを持ち、映し出して正答等の確認を行っている姿がありました。少しわかりにくいかもしれませんが下写真がその様子です。
本日は、「比喩を使った表現」を学んでいました。その中で、子どもたちが「比喩」を使い創作する学習がありました。創作後、友達同士で伝え合う(発表し合う)場が設けられましたが、その際も、一緒に発表したり、聞きあったりし合う学習活動がみられました(下写真)。
このように、タブレットを介して学習に参加することは難しいこともあるように思いますが、これから、新型コロナウィルス関連のみならず、このような学習形態は、確実にその場を多くしていくのではないかと思います。そんな時、子ども同士の関係や学びの共有がなされることはとても大切なことだと思います。今日の授業参観で、そんな場(友達と一緒に)を見ることができて本当によかったです。
ただ、タブレット授業を受けるにあたっての環境の充実という意味では、
〇タブレットが脱着でき高さを調節できる専用の三脚のようなものが必要
〇音声をしっかりと拾う(聞き取る)ことのできる脱着式マイクが必要
〇タブレットの画面の前面、または、後面に教科書やノートなどが置けるスタンドのようなものが必要
といったことを感じました。