広がる「環境をよくしよう」という行動(心)の輪

2022年02月09日

今朝のことでした。朝、ほとんど見られなくなった落葉(少しは落ちています)を竹箒でかき集めながら子どもたちと朝のあいさつを交わしていました。すると、今日も、袋一杯になったごみを持って来てくれた子がいました。今日は二人の女の子が持って来てくれました。どちらも5年生の子です。過日、同様のお話をブログで紹介させていただきました。聞くところによると、その後、子どもたちが自主的に話をし「私も一緒に」という子が増えたようです。その二人の女の子とは別に、今度は、一人の5年生の男の子と話をしていると「ぼくも、帰るとき拾って帰りました」とのこと。このような「少しでも美しいふるさとに」という行動と気持ちを本当にうれしく思います。

今朝、二人の子が持って来てくれた「ごみ」は、下写真の通りです。

拾ってきてくれたごみの画像



これだけのごみが道々に落ちているのです。それを、子どもたちが拾ってきてくれます。ごみを誰が捨てたのかはわかりません。しかし、少なくとも、私たち大人は「ごみをすてない」「きれいな環境を作る」という姿を子どもたちには見せてあげたいものだと思います。

これまでにご紹介していない子で、今日、ごみを持って来てくれた子、帰りがけにごみ拾いをしていると話してくれた子にも「感謝状」を贈らせてもらうことにしました。担任の後藤先生に、「・・・さんと、・・・くんに昼休み校長室に来てくれるように伝えてくれますか」とインターホン越しにお願いしたところ、「(メダカを飼っている)水槽の掃除が終わってからでいいですか」とのことでした。そうです。5年生の教室にはメダカを飼っている少し大きな水槽があります。この水槽を掃除している様子も見たことがあります。5年生みんなで力を合わせて、協力しながら20分くらいかけて掃除しています。こんな姿もごみ拾いの姿につながっているように感じます。

しばらくして二人が校長室に来てくれました。私は、二人にお礼を伝えた後、「感謝状」を贈らせてもらいました(下写真の子どもたちです)。

感謝状を受け取った二人の画像



それから15分くらいしてからでしょうか。昨年度まで本校におられた教頭先生が返却物を持って来校されました。近くで遊んでいた子どもたちも「あ、教頭先生だ」と嬉しそうでした。少し話がしたかったので校長室に来ていただきました。2~3分ほど話をしていると校長室のドアをノックする音がしました。招き入れるとそこには、5年生の女の子たちが数名。久しぶりに会えたことに、みんな笑顔です(下写真)。

教頭先生と一緒に写真を撮る5年生の画像



なぜ、5年生の子どもたがわざわざやって来たのでしょう。もちろん教頭先生にご挨拶をするためということもあったのでしょうが、私は、それ以上のことを感じました。それは、昨年度、教頭先生と1年をかけ、「川の周辺には、人との出会いが待っている!? Town Water」という冊子を作り上げました。この作業は本当に大変なことでした。ですが、子どもたちはあきらめることなく教頭先生と一緒に最後まで作り上げ完成することができました。そのことを「良い思い出」「すばらしい思い出」として心に、そして、記憶にとどめておいたに違いありません。子どもたちの表情を観ながら、そんなことを痛切に感じました。そんな一年間(4年生の頃)があり、そして、5年生になって後藤先生と一緒に歩んでいる子どもたち、こんな風に「豊かな心」に育っています。そのことを本当にうれしく思います。

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