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韓国発見シリーズ42 「2018年から韓国の小学生用教科書に漢字を併記」

2015年05月08日

2018年から韓国の小学生用教科書に漢字を併記

日本では小学校から漢字を教えるが、現在韓国では漢字を教えていない。この「ハングルのみ」と「漢字を併記」は長年の争点だった。そんな韓国に昨年9月24日、教育史上意味ある発表があった。教育部(日本の文科省)は「18年から小学校3年生以上が使う教科書にハングルと漢字を併記する法案を推進する」とした。

また「生徒たちに漢字教育が足りず、意思疎通などに問題があることを考慮した」として、18年には小学校3・4年生、19年には5・6年生の教科書に、漢字400~500字をハングルと併記する教科書執筆基準指針を用意するとした。

これで70年に漢字が小学校の教科書から無くなった「ハングル専用化」政策から、48年ぶりに小学校の教育現場に漢字が復活する可能性が見えた。

しかし、教育部の「18年、小学校漢字教育案」は漢文科目を新設するのではなく、既存の教科書の語彙にハングルと漢字を併記するというものだ。漢字教育はあくまでも国語教育の一環であり、決して外国語教育ではないと多くの専門家が強調している。なぜなら韓国語の語彙は 70%が漢字語で、ハングルだけではその意味が分かりにくいからだという。

例えば、漢字が無ければ「ウィサ(義士)ウィサ(医師)」や「ヨンペ(連敗)ヨンペ(連覇)」など、同音なのでハングルだけでは理解するのが不可能だ。また、 造語力のすぐれた漢字は一文字を習得すれば多くの単語の意味が理解できる。「セン(生)と言う漢字の意味が分かれば 「センバンソン(生放送)」 「センジョン(生存)」「センミョン(生命)」の意味がより分かりやすい。

しかし、小学校の教科書に漢字を載せて児童に教える前に、解決しなければならない問題がある。現在の小学校教師のほとんどが漢字教育をまともに受けていないので、まず教師への漢字教育が必要だ。多くの難題がある中、約50年ぶりに復活する漢字教育が子どもの国語力の向上に貢献することを願う。

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