世界で2番目に臭い食べ物「ホンオフェ」

　納豆のにおいが苦手な外国人は多い。 実は私も納豆が苦手な一人だ。しかし韓国にはもっと臭い食べ物がある。それも世界の臭い食べ物第2位である。それは「ホンオフェ」と言う。ホンオ(エイ)フェ(刺身)つまり、エイの刺身だが、新鮮な生の刺身ではなく発酵させた刺身である。発酵したホンオフェの伝統的な作り方は、エイの切り身を入れた瓶をわらや松の葉を発酵させた堆肥の上に置き、その発酵熱でエイを発酵させる。その期間は気温や日照具合によって違うが、暖かい日は2～3日、寒いときは1週間程度発酵させる。初めて食べた人の共通した反応は、強いアンモニアの鼻を突くにおいと味に驚く。なぜなら発酵ホンオフェは窒素化合物であるよう素とアンモニアとトリメチルアミン酸をたくさん含んでいるためだ。

　発酵ホンオフェは2010年 2月12日、韓国のテレビ番組で世界の悪臭醗酵食品に選定されたが、6230Au(アラバスター)だった。Auとは臭みの強さを測る機械の単位だが、これは納豆486Auの14倍だ。ホンオフェを口に入れて深呼吸をすれば失神寸前になるほどだ。世界で一番臭い食べ物として有名なスウェーデンのにしんの缶詰め「シュールストロレミング」が8070Auである。その次が韓国のホンオフェなので、どれほどの威力かご理解いただけるだろう。

　しかし、漬けたホンオフェは低脂肪高タンパク質アルカリ食品であると同時にスタミナ食品として愛されている。しかも高級料理で値段もかなり高い。漬けたホンオフェは普通マッコリ(濁酒)と共に食べる。他にはホンオフェと豚肉を古漬けキムチに包んで食べるサムハブ(三合)と言う食べ方がある。このような食べ方は韓国の西南部地方、特に菊池市と友好都市を結んでいる金堤市がある全羅道地方が有名だ。

　韓国を訪問する際、勇気のある人は、深い味わいとコリコリした歯応えのホンオフェを一度試してみてはどうだろうか。