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人権・同和教育シリーズ186

2021年03月01日

第15回菊池市人権フェスティバル特選作品

【作文の部】

「ぼくの決断」

菊之池小 六年 吉田 光

 ぼくの小学校生活は、もうすぐ終わります。この六年間、ぼくはたくさんの経験をしました。ぼくには周りのみんなと違うところが一つあります。それは、ぼくには吃音があるということです。ほんの少ししゃべり方が違うだけで、いじめやからかいをたくさん受けました。楽しいはずの小学校は楽しくなく、行きたくない学校になってしまいました。ぼくのことを分かってくれる大事な友達ともお別れしていじめから逃げるように転校しました。

 新しい学校では、一緒に遊ぶ友達ができ、吃音が出たときでも最後まで話を聞いてくれる友達がクラスにできました。

 「学校は楽しい」

と思うことができました。そして、ぼくは、新しい学校で新しいことに挑戦しました。それは野球です。言葉がうまく出ない。返事が出来ないかもしれない。下級生に笑われるかもしれない。いろんな不安をもったままの挑戦でしたが、友達のたくみ君とよしひろ君がいつも一緒にいてくれて助けてくれました。ぼくにできた最初の仲間でした。二人がいたから学校も野球も楽しいと思えたのかもしれません。一人では出来ない野球はチームみんなで勝ちをとる。笑うときも怒られる時もみんな一緒です。でも、それが仲間なのだなと思いました。何もかくさない、自分の言葉で話せるぼくの場所です。野球をしてわかったことは、仲間の大切さと出来ないことにチャレンジする勇気です。監督は、

 「練習すれば絶対出来る。強くなれる」

と、ぼくに教えてくれました。

 そして、六年生最後の夏はぼくにとって次の挑戦を決断させる夏でした。それは、中学校への進学です。中学校では、転校する前の小学校の人達と同じになります。不安がありました。でも、もう一度一緒に勉強したい友達がいます。同じ中学校に行かなければ、章ちゃんとは一緒に勉強できません。だから、ぼくは吃音でからかう人達からもう逃げません。

「これが、ぼくだから」

と、自分で言える勇気をもてたからです。この勇気をもつことが出来るようにしてくれた野球チームと監督に

 「ありがとう」

【ポスターの部】

隈府小1年 森 あゆな

隈府小1年森あゆなさんの作品画像


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