緊急情報はありません

市長メッセージ

Message from the Mayor

令和5年2月 vol.106 牛乳に乾杯!

2023年02月01日

菊池市は日本屈指の畜産王国であることをご存じですか。市の年間農業生産高383億円(令和2年)は国内約1700の自治体の中で14位と上位ですが、その4分の3は畜産関係であり、畜産生産高は全国6位とトップクラスです。また合志市なども含めた菊池地域は西日本一の酪農地域でもあり、県の生乳生産高が全国3位を誇る中、県の乳牛頭数の4割以上が菊池地域です。菊池管内の生乳生産量だけで宮崎県全体の生産量を超えています。

その誇るべき菊池の畜産・酪農業がこの数年大変苦境にあります。新型コロナ感染症で飲食業が大打撃を受け、牛肉や牛乳などの消費が激減し、今も低迷が続いています。そこに追い打ちをかけたのがウクライナ情勢。飼料・肥料・燃料・資材など、さまざまなコストが急増し、経営を大きく圧迫しています。

この業界は生き物が相手。工場のように一時的に生産をストップするわけにいきません。特に酪農は毎日生乳を絞らなければ牛が病気になります。市では畜産・酪農業を応援するために、緊急支援策を実施してきましたが、これらだけでは抜本解決には至りません。

最も確実な対策の一つは生乳消費量を着実に増やすこと。こうしたことから、昨年末の菊池市議会において、市内の飲食を伴う会合時に「牛乳で乾杯」を推進する陳情が採択されました。旅館や飲食店の協力により、取り組みが増えてきています。お酒の前の牛乳は健康にもプラス。カルシウムはイライラを軽減するそうです。大人こそ毎日牛乳が必要かもしれませんね。毎晩牛乳で乾杯する一家団らんは、想像するだけでも平和な風景です。

乾杯する様子の写真

トップへ戻る