日本全体で人口減少が続く中、自治体にとり「関係人口」づくりは極めて重要です。関係人口とは、移住はしないがそのまちのことが好きで応援してくれるファン。観光やふるさと納税はもとより、災害時などに応援してくれる市の友人です。

全国には約34万人の菊池(菊地)姓がいるといわれており、こうした人たちに長年呼び掛けて本市のファンづくりを進めています。熊本地震の平成28年に「全国の菊池さんいらっしゃい」イベントを実施し大変にぎわいましたが、昨年設立した菊池ファンクラブの新しい試みとして、先日「全国きくちさんサミット」を開催しました。

特別ゲストは女優・歌手の菊池桃子さん。トークショーでは「子ども時代から菊池一族のことを聞かされていたので親戚の里のように感じる。お忍びで何回か菊池を訪問しており、菊池渓谷やメロンドームの大ファンである。菊池市にふるさと納税をしており特産品は誰よりも詳しい。今後、関東でのPRは任せてほしい」など、菊池愛あふれる驚きの内容に会場は拍手喝采の大盛況となりました。

こうした新しい試みは、菊池の魅力を高めるうえで重要です。11月上旬には、菊池渓谷で夜間のライトアップ・コンサートを行いました。初めての挑戦で不安はありましたが、肌寒い夜にもかかわらず多くの観客が押し寄せ、見たことのない幻想的な風景を楽しんでいました。これに合わせ、旅行会社がエミュー牧場・竜門ダムキャンプ場・渓谷ライトアップを巡るバスツアーを仕立てるなど、思わぬ化学反応も生まれました。この夜の体験でまた新たな菊池ファンが生まれることを願っています。

▲菊池桃子さんがステージに姿を現すと会場は大歓声に包まれました