去る5月9日に県内初の市営進学塾を開校しました。対象者は市内3高校の生徒で料金は原則無料。平日午後9時まで開校します。

このような決断をした理由は二つあります。一つ目は難関大学への進学率を上げるという切迫した問題です。市内3高校は少子化の影響もあり毎年志望者が減少する厳しい状況。高校魅力化のためには、難関大学の進学率は重要な要素です。市の管轄ではないものの、市内高校の存続は市の活力に直結する問題であり、他人事ではありません。

二つ目の理由は、生徒がより高い目標に挑戦し、自分の無限の可能性を切り開いて欲しいからです。受験は一つの技術。勉強の仕方やコツが分かれば学ぶ楽しみが広がりますが、真の喜びはさらにその先です。高い山に登った時に感じる達成感や初めて見る新しい景色を見る時のように、視野や考え方が広がり、自分が成長するということ。いつも少し難しいことに挑戦することで、自分が開発され成長する。その喜びは自ら学び行動する原動力となります。

大学進学は重要な岐路。生徒が限界や制約を感じずに自信を持って高みに挑戦して欲しい。自分のペースで、止まらずに前に向かって歩みを進めていく。その思いを込めて「菊池前進塾」と名付けました。

挑戦する醍醐味を知った若者が、大いに自信をつけて広い世界に羽ばたき活躍し、それを見た後輩がそれに続けば、結果として3校の評価が高まる。その積み重ねにより人財輩出の地としての「文教菊池」の再興ができればと願っています。時間はかかりますが、これが究極の目的です。臆せず前進あるのみです。