先月お知らせしたように、2月から「菊池ファンクラブ」がスタートしました。これは本市のファンを増やすことで、観光やふるさと納税・ネットショップなどでの「固定客」につなげて本市の経済活性化の一助とする狙いです。

固定客とは、頻繁に買い物をしていただけるリピーター・お得意様を指します。市全体の収入を上げるという観点では、ビジネスと同じです。菊池渓谷だけでなく本市の温泉・グルメ・歴史などの「商品」を気に入ってもらえば、リピーターになり滞在時間が格段に増えて、消費金額も増えていくはずです。菊池ファンクラブでは、本市のさまざまなイベントや情報を提供し、かつ消費額に応じたお得なポイント制度も導入します。

このターゲット層は、一つは全国に34万人以上いるといわれる「菊池(菊地)さん」。もう一つは、「南北朝・菊池一族歴史街道」ゆかりの自治体の住民(人口約700万人)。これらの数%の人々が菊池ファンになっていただければ、観光やふるさと納税などで毎年数億円～数十億円の売り上げが期待できる計算となります。

こうしたリピーターの重要性はビジネスの世界では当たり前のことですが、自治体にとっては収入増に加えてさらに大きな意義があります。それは「人の結びつき」です。特に、大きな自然災害のように、突然襲ってくる苦境や困難を乗り越える上で、「友人(ファン)」の存在は非常に重要な財産となってきます。そのためには人が相手の人間性に惹かれるように、市も魅力や品性を磨き上げていく努力が不可欠です。