市長からのメッセージvol.80 SDGsから学ぶこと
更新日:2020年12月1日
◆近年、SDGsという言葉を良く耳にします。国連で採択された「持続可能な開発目標」の略語です。世界には深刻な問題が山積しています。貧富の二極化や自然破壊を放置したままでは安定的な発展は望めません。「貧困のない健康的で安全な暮らしと、公正で多様性を尊重する社会を築き、豊かな自然と調和した持続可能な発展を目指す」ために、2030年のゴールに向けて世界中が取り組んでいる共通目標です。
◆先日、本市各地域でSDGsを楽しみながら学ぶ市民ワークショップを開催しました。週末にもかかわらず、小学生から中高校生・親子連れまで多くの人に参加いただき、市民意識の高さに驚きました。ゲーム方式の課題にチームで楽しく取り組むうちに「経済・自然・社会の相互関係と、それぞれのバランスが重要だ」という理解が深まる仕組みです。
◆実はこのワークショップは本市の次期総合計画策定の一環で行いました。中期的に少子高齢化・人口減少が続く中、従来型の仕組みでは地方の永続的な発展が困難です。本市の課題を市民が「自分事」として共有し、考え、行動する。今後の地方創生にはこのことが最も重要です。
◆世界が激変するいま、豊かさの定義が変わりつつあります。人口減少問題は見方を変えれば、量から質の時代への転換点。コロナ禍が教えてくれた本当に大事なものは、いのち・健康・自然。各人が自分事として見回せば、私たちの足元に幸せのもとが眠っているのではないでしょうか。
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