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市長メッセージ

Message from the Mayor

市長からのメッセージvol.78 厄災からの学び

2020年10月01日

先日の超大型台風10号の九州直撃には従来にない緊張感が走りましたが、結果的に甚大な被害には至らなかったことは幸いでした。本市では独居高齢者の人たちの不安も考慮し、2晩前から避難所を開設するなど万全の態勢で臨みました。テレビ報道や区長・消防団員の皆さんの懸命の呼びかけのおかげで、自主避難する人は過去にないほどの人数となり、途中で避難所を増設するほど。相次ぐ激甚災害に自衛意識が高まってきた証でもあると心強く感じました。

もう一つの意識の高まりを感じたのは、災害後のボランティアの動きです。7月豪雨の被災直後から、本市の数多くの団体・企業・個人の皆さんが県南地域に支援に出向かれました。本市で用意した週末のボランティアバスにも、計8回・130人(9月18日現在)の人たちが参加されました。「熊本地震の恩返し」、「他人事と思えない」というのが共通した意見でした。また市役所からも災害直後より延べ129人の職員を連日派遣しました。

本年はコロナ・集中豪雨・大型台風と忌むべき大きな災厄続きですが、身近に危機が迫ったときこそ真の学びの機会でもあります。「備えあれば憂いなし」を本当に実感するのは災害が起きたとき。被災地支援は相互の支援ネットワークとなって、いつの日か助けられることにつながります。コロナ対策の基本「手洗い・マスク」は、各人が徹底的に自分を守れば社会全体を守れることを意味します。シンプルなことほど、平時では頭の中だけで理解し、有事になって初めて自分事として理解します。この学びを忘れないようにしたいものです。

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