例年にない寒さの後、一転して雨や風のない穏やかな春が到来し、今年の桜は格別の美しさでした。その満開の桜の下、3月24日に菊池渓谷が約2年ぶりに再開しました。工事は危険と困難を極めましたが、関係者の皆さんのご尽力によりなんとか桜の時期に間に合いました。心からの敬意と感謝を捧げます。早速多くの皆さんが久々の清流と新緑を満喫されました。再開初日のオープン時、観光関係団体の皆さんがお茶や菓子でお客さまをお迎えしたのも、再開への喜びの現れです。多くのテレビ放送でこの様子が放映されました。

このタイミングに合わせ、新しい市民マラソン大会「くまファンラン」を開催。多数の海外からのお客様を含む数千人の参加があり、市中は久しぶりに車の大渋滞が起きるほどの大にぎわいとなりました。ボランティアや関係者の皆さんのご尽力にお礼申し上げます。

この2年間、地震の影響から観光面では大変苦戦しましたが、菊池渓谷の再開を機に、全力で「反撃」を開始する時期が来ました。いかに厳しい冬であろうと、いつかは春の芽生えが訪れます。希望と夢を持って今できることを地道に全力で努力していく他ありません。そのことを考えさせられた今年の春。桜がことさらに染み入りました。

『雪とけて　村いっぱいの　子どもかな』(小林一茶)