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市長メッセージ

Message from the Mayor

平成29年6月 vol.39 2千年のバトンリレー

2017年06月01日

先日、菊池川流域の米づくりに関わる歴史文化が日本遺産に認定され、地元新聞でも大きく報道されました。題して「米づくり、二千年にわたる大地の記憶~菊池川流域今昔『水稲』物語」。


菊池川流域の発展は米づくりの繁栄がもたらしたもので、先人の知恵と汗の努力の結晶です。菊池に張り巡らされた井手や棚田、古代条里制の跡(山鹿)、俵ころがしや巨大な干拓堤防(玉名)など、米づくりの文化的景観が今も残され、また豊かな食文化や豊穣を祝うにぎやかな祭りなどの無形の文化が継承されています。このように古代から現代までの米づくり文化の縮図がコンパクトに残された珍しい地域であることが認定の決め手でした。


実は昨年の認定審査で落選し2年目での挑戦が実ったものでしたが、これはゴールではなくスタートに過ぎません。このチャンスを観光や農産物販売など地域の活性化にどうつなげるかは、私たちの大きな課題です。答えは先人と同じように「知恵と汗」の地道な努力以外にありません。先人の遺産をより良い形で次世代に引き渡すこと。それが2千年前から続く「恵みのバトンリレー」の暗黙のルールです。流域連携によるパワーアップが楽しみです。


日本遺産認定記者会見の様子の写真

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