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埋蔵文化財・文化・歴史

Cultural Heritage, Culture and History

「太田黒家住宅主屋」「太田黒家住宅蔵」が国登録有形文化財(建造物)に答申されました

2021年11月19日

令和3年11月19日(金)に開催されました国の文化審議会で、菊池市重味の「太田黒家住宅主屋」「太田黒家住宅蔵」を国登録有形文化財(建造物)に新たに登録するよう、文部科学大臣に答申されました。今後、正式に登録される予定です。

国登録有形文化財は菊池市内では8・9件目となります。

【太田黒家住宅とは?】

太田黒家は、江戸時代、日田往還(街道)の番所(関所)の役人を代々務めました。

主屋は2階建てで、正面から見ると大規模な連続屋根が左右に段違いに葺き下ろされ、身分の高い人を迎えるための式台が設けられています。内部は大規模な6間取りで、当時の太田黒家の社会的地位が高かったことがわかります。江戸時代の終わりごろに建てられたと考えられます。

太田黒家住宅主屋外観写真

 


 


蔵は主屋の西側に建つ土蔵造りの2階建てで、ひさし付きの片開窓がアクセントとなっています。内部の柱等には、建主や棟梁、石工等の名前や、文久3(1863)年に建てられたことが墨で書かれています。

太田黒家住宅蔵外観写真

 


 


【国登録有形文化財とは?】

地域に親しまれ、時代の特色を表した建造物を守り、地域の資産として生かすため「文化財登録制度」が定められています。「登録有形文化財(建造物)」は、50年以上を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを登録し、緩やかな規制を通じて保存を図り、活用を促しています。

今回、大田黒家の建造物としての価値、歴史的背景が認められて登録されました。

※太田黒家は個人の所有で、現在は一般公開されていません。


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