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市長メッセージ

Message from the Mayor

市長からのメッセージvol.114 新名所が教えるもの

2023年10月01日

3年半にわたり世界中を苦しめてきた新型コロナウイルス感染症。油断は禁物ですが、やっと普通の生活が戻り海外旅行者も増えてきました。その中で、欧米からの旅行先で一番人気は日本。インバウンドと呼ばれる外国人の訪日客はコロナ禍前のピークの7割水準まで回復しているそうです。日本文化ファンのリピーターが増えるに伴い、地方独自の自然景観に関心が高まっています。

先日「外国人が次に絶対訪れたいニッポンの新地図帳」という旅行雑誌の中で、これからブームになる有望株として全国から20カ所の「新名所」が選出され、菊池渓谷がその一つに選ばれました。九州では宮崎の鬼の洗濯板など3カ所のみです。

TSMC進出を契機に、本市では海外からのお客様に満足いただける観光地づくりの準備を進めており、この「新名所」選出はうれしいニュースです。また菊池渓谷のみならず、本市の豊かな自然環境や食文化・歴史文化なども、外国人を魅了する里山素材です。

一方で課題も山積です。観光情報案内の多言語化、おもてなしや宿泊受け入れ態勢、人財の育成など、どれもまだ不十分です。また、外国人訪日客が求めるものは景観だけではなく、文化や人との触れ合いといった里山らしい体験です。いわば、私たちの暮らしぶりそのものが観光素材。そのためには、行政や観光業界だけではなく、市民も含めた官民一体の取り組みが必要です。豊かな自然の恵みの中で、お互いに助け合って、穏やかな日々を楽しむ居心地のいい癒やしの里。訪れたくなるまちの魅力とは、結局、私たちが日々つくり上げる暮らしの結果に過ぎないようです。


菊池渓谷   


 


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