本市では継続して人財育成に力を入れています。中学生には「プラチナ未来人材育成塾」への派遣に加え、同団体の協力による「森の学校きくち」の開催、高校生には無料の市営進学塾「菊池前進塾」、若手には「きくち未来創造塾」や「きくち起業塾」、日本農業経営大学校との協働での「農業実践者経営力養成セミナー」など、年代別・目的別に、毎年さまざまな人財塾を開催しています。
このうち、未来創造塾は既存の事業者による新たな事業の開拓を目指すもので、起業塾は新規創業にチャレンジする人たちを伴走支援するもの。どちらも年に14回程度の密度の高い本格的な講座です。
近年、こうした人財塾の「卒業生」が菊池の新たな原動力として活躍しています。実際に飲食店の夢を実現し、市外のファンも多い繁盛店となった人も複数います。また、卒塾後も塾生同士でまちおこしに奔走されているグループもあります。市内で開催されるマルシェや、菊池の新しい名物になってきたカレーマルシェなどは、こうした人財塾卒業生が企画し実現してこられた事業です。
「米百俵」という言葉があります。「百俵の米は食えばたちまちなくなるが、教育に充てれば明日の百万俵」と説いた史実に基づくもの。短い言葉の中に人財育成の重要性を表しています。人財投資はすぐに効果が表れませんが、結局最も大きな配当をもたらします。まさに「人は宝」。本市の考えも全く同じです。本市では「人材」ではなく、「人財」と表現しています。菊池渓谷や温泉をはじめとする菊池の多くの地域資源。それを生かす最大の資源は「人財」という宝です。
▲市民有志で構成するきくち未来編集部は、カレーフェスやマルシェなどさまざまなイベントを開催している