地域の課題解決や活性化を担うリーダーを育成する「キクロスカレッジ」を開校しました。本年は1．防災マイスター、2．デジタルコンテンツマイスター、3．スポーツマイスターの3コース。講師陣は大学教授の他、専門家による本格的な取り組みです。卒業生は市から「マイスター」に認証・登録され、各種団体などの指導や支援を行います。

このカレッジ設立は本市の地方創生の取り組みの一環です。少子高齢化・人口減少により地方はさまざまな課題を抱えていますが、この現象は時代の大きな流れであり、このこと自体を嘆いても仕方ありません。幸い本市は自然・農業・歴史といった素晴らしい資源に恵まれています。こうした地域資源を生かし、官民一体となって知恵と力を結集して支え合い、自走できる持続的な地域社会をつくる。これが私たちの目標像ですが、その成否を握るのは市民力の結集です。

地域課題の解決に市民が参画し、知恵を集め官民の役割分担を行えば、多くのことがより良い形で解決するのではないでしょうか。また市民参画は当事者としてのやりがいや楽しさにもつながります。

こうした社会をつくるためには、分野ごとのリーダーが重要であり、こうした人財育成がキクロスカレッジの目的です。このカレッジを通じて「地域が人を育み、人が地域を育む」好循環につながることを目指しています。かつての「文教菊池」も実は人づくりのシステムがこの地域に根付いていたことに他なりません。一見遠回りのようですが「人づくりなくして、まちづくりなし」の覚悟で取り組んでいきます。