10月19日に「第20回菊池市こころのネットワークフェア」がふるさと創生市民広場で開催されました。これは「誰もが安心して暮らすことのできる地域福祉の実現」のために、福祉関係機関や社協・市民団体・学校など、23団体が協働して毎年行っているものです。
近年、社会がさまざまな分野で急速に変化しています。少子高齢化・人口減少から派生する諸問題、異常気象に伴い激甚化する自然災害、最近では物価高騰も追い打ちをかける形で、これまでの経験だけでは先が読めない「答えのない時代」を迎えています。誰もが将来に対する不安を抱える一方で、価値観の多様化に伴い、地域のコミュニティ機能が希薄化し、相談する相手が分かりにくくなっています。社会の急速な変化の中で取り残される人があってはいけません。このような時代こそ、人々のつながりや支え合いが重要な意味を持ってきます。「人の間」にあるからこそ人間です。「誰一人取り残さない」。これは本市が「SDGs未来都市」に認定されているSDGsの基本的な考え方でもあります。
一人一人の力は小さくても、それが幾層にも積み重なったとき、大きな力を発揮することを私たちは経験から知っています。それこそがネットワークの力です。AIが急速に生活の中に浸透していますが、AIの時代になればこそ、人にしかできない思いやりの心がますます重要であり、それをつなぎ合わせることで強固な力となっていきます。20年以上も前から「菊池市こころのネットワーク」を通じて、こうした努力を続けておられる市民力に、あらためて深い感謝の念とともに、心からの敬意を表します。
当日の様子


