近年、新聞やテレビなどで頻繁に話題となる「少子高齢化・人口減少」問題。中でも高齢化問題は、人類が長生きになったということであり本来喜ぶべきこと。医療や食住環境が向上した証です。それを象徴するのが、先日公表された100歳以上人口です。
令和7年9月1日現在、日本の100歳以上は約10万人。調査を始めた1963年にはわずか153人でしたが、35年後には1万人を突破し、その後の27年で約10万人とすさまじい勢いで増加の一途。約9割は女性とのことです。ちなみに、熊本県では現在2254人。人口10万人当たりの比較では、47都道府県で6位に位置する長寿県と言えます。一方、本市での100歳以上の方は82人。本年度中に100歳になられる方だけでも40人とうれしい驚きです。人口当たりの比率では県全体の平均よりも上回っています。また、全国の最高年齢は114歳、熊本県では112歳。本市では108歳。本市はまさに「長生きのまち」と言っても過言ではありません。
もちろん、最も大事なことは年数ではなく「健康で長生き」ということ。幸いなことに、菊池は素晴らしい水と食と温泉に恵まれています。こうした豊かな自然環境の中で、家族や親しい友人に囲まれた、健康で笑顔に満ちた穏やかな暮らしこそ幸せの理想です。高齢者の方々が、人生の最も大事な時期を安心して楽しく暮らしていただけるよう、行政としても健康づくりや交流の場づくりに全力を挙げて参ります。また、健康づくりは若いうちからの本人の積み重ねです。若い方々も「幸せな老後のために筋肉づくり」の習慣を。貯金よりも大事な投資かもしれません。
地域で行われている100歳体操