先日、パリパラリンピックが閉幕しました。オリンピックより期間も種目も少ないにもかかわらず、心を揺さぶる感動の名場面が数多く刻み込まれました。
特に、車いすラグビーの怒濤の肉弾戦には突き動かされるような感動を覚え、また緊迫の延長戦を制したゴールボールの優勝には思わず喝采。また、女子テニスではダブルス・シングルスとも、不動の王者オランダを破っての価値ある金メダル。男子テニスの小田凱人選手は崖っぷちからの奇跡的な大逆転勝利を収め、どちらも大きな感動をもたらしました。
今回は、熊本県人勢の大活躍も目立ちました。東京大会に引き続き、二つのメダルを手にした水泳の富田宇宙選手。車いすラグビーで重要な役割を果たした島川慎一選手・乗松聖矢選手。女子テニスダブルスで歓喜の涙が爆発した田中愛美選手。多くの県民が、まるで自分の家族のことのように喜びを分かち合いました。
どの競技にも共通して感じたのは、選手の明るさとエネルギーです。私たちが想像する以上のさまざまな苦労や困難があったことと思いますが、選手たちの言葉はいつも前向きです。全ての勝者に共通する「身体的な制約があったからこそ、それを乗り越えて今の自分がある」との発言は、私の胸の奥底に響き渡り、頭が下がるとともに新たな力を与えてくれます。
私たちはともすれば何かが無いことを、できない言い訳にしがちです。現状に愚痴を言うのではなく、今置かれた状況を前提として、そこからどれだけ前進できるか。地道に努力を重ねること。私たちが感動の涙を流すのは、そのことに気付かされるからなのです。