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韓国発見シリーズ79 「家庭力でコロナブルーを吹き飛ばす」

2021年05月01日

この1年、家で過ごす時間が増え、家族と顔を合わせる時間も多くなった。家族は人生の中で一番長く共に時間を過ごす関係だが、時には重荷になったりもする。最近韓国では、ある精神健康専門医が書いた「関係の距離、1メートル」という本が話題になり、家族関係を維持する3つのポイントを挙げている。

第一に、認め合うこと。私たちは家族の気になる点が見えたらそれを変えさせようとする。しかし、お互いを認めることは「私が絶対正しいのではない」ことを認めることだ。相手に自分の気に入らない癖があっても受け入れること。または互いに妥協点を探し出し、違いを認め尊重し合うことだという。

第二に、家族への配慮だ。配偶者が仕事から帰って来ても、横になってテレビを見ながら顔も向けずに「お帰り」というのでは相手は寂しく感じるだろう。 夫や妻が仕事から帰って来たら子どもと一緒に玄関に出迎えたり、ゆっくり休めるようにテレビの音を低くしたり、子どもに「お父さん(お母さん)は疲れているから少し静かにしようね」という配慮が必要だという。

ある母親は不眠症で病院を訪れた時、「先生、この薬を飲んでも赤ちゃんが泣いたら起きられますか?」と尋ねたという。この経験から筆者は「私も両親の気遣いのおかげで成長できたとあらためて感じた」と言った。「誰かが気遣ってくれたから今の自分があるということが人を幸せにする」と結論した。

第三に、人が本当に感動するのは相手が自分のことを想って耐えてくれた時だ。バラ100本を贈るようなサプライズや高価なプレゼントではなく、自分を想い耐えてくれたことを知ると「私のために随分我慢してくれていたのだな」と感じ、柔らかな感動が込み上げてくるそうだ。

家庭は安息の場所だ。「幸福と福祉の最も重要な源泉は、職業でも物質でも趣味でも友人でもなく、家庭である」とスウェーデンのある専門家は語った。安心できる「家庭という力」がコロナを乗り切る力の一つになってほしい。

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