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韓国発見シリーズ62 「Z世代の登場(2018.7)」

2019年12月04日

韓国に最近、「Z世代」という用語が誕生した。1990年代半ばから2000年代半ばの間に生まれた年齢層で、彼らは生まれた時からフェイスブックやユーチューブなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス)と一緒に育った世代だ。

関連する統計によると、Z世代のユーチューブ利用率は86%で、他の世代を圧倒する。Z世代のユーチューブ活用法で多いのは「~する方法」と検索することで、その検索量は毎年増加傾向にある。彼らは文章より映像で知識を得る傾向が強い。実際ユーチューブには、専門的なドローンの操作方法から日常的な前髪を切る方法など、幅広い動画が溢れている。彼らは情報技術(IT)に慣れているというより一体化している。Z世代にとってパソコンや文書テキストはすでに旧時代の産物だ。スマートフォンで日常生活の全てを撮影し友達に送る。そして目の前にいる人よりソーシャルメディアを通じた人間関係を重視する。

スマートフォンの使用が始まって10年、韓国はIT強国らしく小学生のスマートフォン使用率が世界1位だ。ある研究報告書によると、ソウル地域の小学生の72%がスマートフォンを持っている。こうしたスマートフォンの使用は家庭や学校で親や先生たちを悩ませている。子どもたちは友達とチャットでやりとりして宿題を確認したり、嫌いな子の悪口を書き合っていじめの温床にもなっている。学校もいじめ問題にはお手上げの状態だ。しかし、現状は小学校入学の時にスマートフォンをプレゼントされる子どもたちはますます増えている。他の子が持っているのに我が子だけ持っていない状況に、何人の親が抵抗できるだろうか。

こうした現実に、大統領府への国民嘆願掲示板には子どもたちのスマートフォンの購入および使用を制限する法律を作ってほしいという保護者の要求が1日に数十件ずつ寄せられている。

フランスでは今年の秋から全ての小中学校教育機関でスマートフォンの使用を禁止する法律を施行するそうだが、IT強国韓国はこの問題にどのような結論を出すだろう。

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