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韓国発見シリーズ47 「韓国人の山登り文化」

2015年12月25日

韓国人の山登り文化

韓国人に趣味は何かと聞くと登山だと答える人がとても多い。日本では「登山」と言うと高く険しい山に登るイメージがあるかもしれないが、韓国人が好きなのは、気軽に楽しむ「山登り」に当たる。

韓国登山支援センターの報告書によると、韓国の山登り人口は 18歳以上で1800万人に達する。その半数近くが毎月1~2回ほど山に登る。国土の64パーセントが山という自然的条件と、週休2日制による時間的余裕で、山登りは韓国人の国民運動に位置付けられている。中には山登りに関心が無い若者でさえ、バイトで得た収入で登山用衣類を買うという。


韓国のある山登り団体ホームページにはその効能について▼山登りは若々しく暮す秘訣であり、心身爽快な運動▼特に難しいコースほど達成感が大きくなる▼心筋を鍛錬させ心筋梗塞にかかる確率が減る▼肺機能を強化する▼骨を丈夫にし関節の軟骨に良く肥満を予防する─と大層に書いている。


静かに自然を楽しむ登山方法もあるが、大抵は韓国人にとっての山登りは、家族や友達間のチームワークを強化させ、日常のストレス解消の「特効薬」のようなものである。途中の休憩所で景色を楽しんだり、焼肉をしたりマッコリを飲んだり、日常から離れて楽しい時間を過ごす場である。


ソウルには北漢山という美しい山がある。週末や祝日になると地下鉄に乗って北漢山に近い駅で下り、タクシーなどで登山口に移動し気楽に山登りを楽しむ。


特に北漢山にはさまざまなコースが準備してある。ハングルが分からない外国人でも、絵やマークなどで案内表示がしてあるので道に迷う事はほとんど無い。トイレや休憩所も完備している。


これまで日本人にとって韓国は買い物や観光、グルメで知られてきた。時には韓国式山登りで韓国の自然の魅力や現地の韓国人と触れ合う魅力なども見つけていただきたいと思う。


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