緊急情報はありません

韓国発見シリーズ41 「韓国の大衆おやつ トッポキ」

2015年05月08日

韓国の大衆おやつ トッポキ 

最近は日本でも良く知られているトッポキ。その歴史はかなり古い。朝鮮時代には始終、王家と貴族の食べ物として登場する。当時は庶民が簡単に食べることができない貴重な食べ物だった。もともと宮中で発達したトッポキは宮廷トッポキと呼ばれていた。醤油に漬けた牛肉を餅と一緒に炒めて作ったので、今のように辛くはなかった。 

現代、韓国で好んで食べられているコチュジャントッポキは朝鮮戦争直後に開発された食べ物だが、その誕生に関する明確な記録はない。一説によれば、1953年、マ・ボクリムという女性が中国飲食店でトッポキ餅を誤ってジャージャン麺のタレに落としたが、それを食べてみたらおいしかったのでコチュジャン味を作るようになったという。トッポキの大衆化は朝鮮戦争以後、救護物資としてアメリカから入って来たメリケン粉と、1960年代末から本格化した粉食奨励運動に影響された可能性が高い。1970年代からは、コチュジャンで甘辛くしたトッポキが一般的なトッポキとして位置付けられる。このようにトッポキは、米餅を小麦粉餅に、醤油味からコチュジャン味に変わりながら大衆のおやつになっていった。 

トッポキは家でも作ることができる。材料はトッポキ餅、コチュジャン、 唐辛子粉、水飴、醤油、キャベツ、タマネギ、長ネギ、 ニンニクのみじん切り、 イワシ、昆布、 かまぼこなどを準備する。作り方は、1.水にイワシと昆布を入れて沸かし出汁を作る。2.出汁にコチュジャン、唐辛子粉、水飴、ニンニクのみじん切り、醤油を交ぜタレを作る。3.かまぼこ、長ネギ、タマネギ、キャベツを切っておく。4.大きな鍋に全ての材料を入れ、2 のタレを注いで沸かす。5.餅が煮えるまでよく炒める。6.お皿に盛る。 

この他にもチーズトッポキ、ジャージャントッポキなどもある。最近は韓食の世界化推進により高級化、多様化、ブランド化も進んでいる。今年の冬は家族でこの辛くて甘いコチュジャントッポキを作ってみるのはいかがだろうか。

トップへ戻る