女性に対する暴力をなくす運動
ご存知ですか?
11月12~25日(女性に対する暴力撤廃国際日まで)の2週間は、「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。
DV(ドメスティック・バイオレンス)という言葉については知っているという方も多いと思いますが、「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」のことを言います。
DVというと「なぐる、ける」といった身体的暴力を連想しがちですが、他にも精神的DV、経済的DV、性的DVなどがあり、単独で起きることもあれば、複合的に起きることもあります。
内閣府のDV相談+(プラス)事業における報告では、相談で最も多かったのは、人格否定を繰り返す、無視する、大声で怒鳴る、脅すなどの「精神的DV」で64.8%を占めています。
例えば、日常生活において一方的なルールを押し付け(毎日一時間マッサージをしろ、買い物は一時間以内でレシート提出など)、それができないと「バカだからできない」「こっちが上だろ、立場わかってんのか」と人格否定されたり、威圧的な言動をされるといった相談が多くみられました。
周りの人に相談しても関係改善や我慢を求められたり、逆に説教を受けたりして問題解決に至らないとの声もありました。
「お前はダメだ。一人じゃ何もできない」などと言われ続け、「自分の努力が足りない。自分の責任だ」と自分に原因があるように思いこまされて、本人もDVだと認識しづらく、周囲からも理解されにくく、孤立化し、コントロールされ、支配されてしまいます。
それが、長い間行われると、被害者に継続的なストレスを与え続け、心身がむしばまれてしまいます。
また、DVが起きている家庭では、子どもに対する虐待が同時に行われている場合があります。子ども自身が直接暴力を受けている場合は当然ですが、子どもの見ている前で夫婦間で暴力を振うこと(面前DV)は、子どもへの心理的虐待にあたります。DVは子どもの成長にとって大切な安心・安全を根底から壊し、子どもの心と体に様々な悪影響を与えます。
女性に対する暴力の背景には、女性の人権に対する軽視や社会的・経済的な男性の優位性、女性を従属的な立場と捉える意識があるのではないでしょうか。
また、女性も良き妻、良き母でなければならない、家事や育児は女性が担うものという、性別役割分担意識や無意識の偏見に縛られているのではないでしょうか。
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