緊急情報はありません

人権・同和教育シリーズ206

2022年11月01日

女性に対する暴力をなくす運動

11月12~25日(女性に対する暴力撤廃国際日まで)の2週間は、「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。

DV(ドメスティック・バイオレンス)についてはご存知の方が多いと思いますが、他に「デートDV」もあります。

「デートDV」とは、交際相手からの暴力をいい、自分の思い通りにしたいと相手をコントロールしたり、自分のモノとして扱ったりする行動や態度がそれにあたります。

また、殴る、蹴るだけが暴力とは限りません。相手を傷つける言葉を言う、メールの返信が遅いと怒る、友人関係を制限する、借りたお金を返さない、嫌がっているのに性行為を強要する、避妊に協力しない、など暴力の種類はいろいろで、カラダとココロを傷つけます。

認定NPO法人エンパワメントかながわが、2016年に実施した「全国デートDV実態調査」では、交際経験がある中・高・大学生のうち何らかの被害にあったと答えた人が男女合わせて約4割となっています。

交際相手からの束縛や嫉妬を自分への愛情表現だと思い込み、相手に嫌われるのがイヤで、言うことを聞いてしまうようです。

また、「女性は控えめで、あとをついていく方がかわいい」「男性は少々引っ張っていくくらいの強引さがあった方がいい」といった刷り込みや性別による固定的な意識が、支配や主従関係につながっていく側面もあります。相手のことを対等な個人として尊重することができていれば、このような暴力はおこらないのではないでしょうか。自分よりも弱いと軽視したり、所有物としているからこそ、自分の思い通りにならないときにイライラしたり、暴力を振るったりするのではないでしょうか。

あなたは、パートナーとどういう関係を築いていますか。意見が違っても安心してお互いの意見を伝えあい、相談できる関係はできていますか。嫌なことについては「NO」といえますか。相手からの「NO」をきちんと受け入れ、お互いに相手を尊重できますか。

あなたは、一人ではありません。一緒に考えてくれる専門の相談窓口があります。相談してみることでひとりでは気づかなかった解決方法が見つかるかもしれません。

DV相談ナビ #8008

書き下ろし漫画

 


 

▲内閣府男女共同参画局「女性に対する暴力をなくす運動」描き下ろし漫画


トップへ戻る