「女性に対する暴力をなくす運動」をご存知ですか?
人権啓発・男女共同参画推進課
工藤麻里(くどう まり)
11月12~25日(女性に対する暴力撤廃国際日まで)は、「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。
女性に対する暴力の中でも、特に性暴力は最も女性の人権を踏みにじる、決して許されない行為であり、被害者の体を傷つけるだけでなく、心にも深い傷を負わせるものです。
しかし、熊本県内における重要犯罪(殺人、強盗、放火、強制性交等、略取誘拐・人身売買、強制わいせつ)の2020年の認知件数のうち、性暴力(強制性交等、強制わいせつ)が全体の6割を占めており、決して他人事ではありません。
そのような誰にでも起こりうる身近な問題にも関わらず、性暴力の被害者に対し、「そんな服装をするから」「本気で抵抗しないから」とその言動をとがめられるなど、責任の一端があるように批判されがちです。このような二次被害は、被害者を幾重にも苦しめることになり、あってはならないことです。
どんな服装であっても、はっきり嫌だと言われなくても、相手の同意のない性的な行為は、性暴力です。
もし、身近に悩んでいる人がいたら、まずは話をよく聞き、その人の気持ちに寄り添うことが大切です。
そして、必要に応じて、次の専門相談機関を紹介してください。
- 全国共通番号は#8891
- ゆあさいどくまもと 24時間ホットライン096-386-5555
- 性犯罪相談(レディース110番)0120-8343-81 等があります。
11月の「女性に対する暴力をなくす運動」期間を通して、自分にとっても身近な問題として考える機会にしていただければ幸いです。