「国際女性デー」を知っていますか?
毎年3月8日は世界中で女性の権利向上とジェンダー平等を考える「国際女性デー」です。その歴史や現在の取り組み、そして日本の現状について確かめることで、この日がどのような意味を持つのかを考えてみましょう。
「国際女性デー」は、1900年代初頭にアメリカで女性労働者たちが労働条件の改善と参政権を求めてデモを行ったことをきっかけに広まり、1975年に国連が正式に承認、2年後の国連総会で議決されました。
それ以降、世界各地で女性の地位向上のための取り組みが行われてきました。日本の企業では女性リーダーの育成をめざすプログラムや、男女の賃金格差を是正する施策が進行中です。国連をはじめとする国際機関でも、「SDGs(持続可能な開発目標)」のうち「5.ジェンダー平等を実現しよう」の達成に向けたプロジェクトを推進しています。
日本は1999年に女性が社会や職場でも活躍できる環境を整えることを目的に「男女共同参画社会基本法」を制定しました。その後も「女性活躍推進法」などの施策が導入され、企業における女性管理職の比率向上や職場環境の改善が進められてきました。
しかし、法律で男女平等が定められていても、実社会の中では、未だに性別による役割分担意識が根強く残っているのが現状ではないでしょうか。「男性は社会に出て働くべき、女性は家で家事・育児を担うべき」という考え方こそが、ジェンダー平等の達成を妨げる要因の一つとなっています。
「国際女性デー」を、一人ひとりが行動を起こすきっかけとなる日にしましょう。ジェンダー平等を実現するためには、政策や制度だけでなく、私たち一人ひとりの日常生活における意識を改める必要があります。
今、自分にできることとして職場や家庭での役割分担の見直しや、女性の意見を取り入れる姿勢を持つことなど、この「国際女性デー」を機に、偏見や固定観念を取り払うための一歩を踏み出してみませんか?
菊池市人権啓発・男女共同参画推進課でも、ジェンダー平等の実現のために、市民講座の開催や男女共同参画情報誌「ともに」の発行を通して啓発を行っています。また、月に1回男女共同参画専門委員(弁護士・カウンセラー)相談を受け付けています。家族・恋人に関する悩み事や職場でのセクシュアルハラスメントなど、ジェンダーに関する困りごとがありましたら人権啓発・男女共同参画推進課までお気軽にご相談ください。
「国際女性デー」は「ミモザの日」とも呼ばれ、黄色いミモザの花がシンボルとして親しまれています。
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人権啓発・男女共同参画推進課男女共同参画推進係
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