武生孝一さん・美穂さん
2011年5月 埼玉県上尾市より移住
愛犬のラッキーちゃん(右)、あなんちゃん(左)とともに
おすすめの場所
孝一さん:
自宅の前を流れる井出の風景がお気に入りです。小京都とも言われる萩や津和野のように美しいと感じています。
美穂さん:
家の庭がお気に入りです。「家と庭がよく溶け込んできているね」と褒められると、とてもうれしいです。菊池ではガーデニング仲間がたくさんできました。皆さんの素敵なお庭をめぐるのは楽しいですね。
移住したきっかけは?
美穂さん:
結婚を機に菊池を出て、転勤族だった主人とともに姫路、広島、埼玉など各地に住みました。私も主人も、両親は熊本在住。親の面倒を見るため、主人の定年を機に熊本へ戻る決意をしました。妹が菊池に住んでいた縁で、その近所の土地を見つけて家を建てました。私にとって、32年ぶりの帰郷でした。
孝一さん:
熊本城の近くで生まれ育ち、高校卒業後に進学のため神戸へ。以後は都市部での生活が続きました。都会の生活に慣れていたので、実は本気で田舎暮らしにこだわっていたわけでは無く、両親の事がなければ熊本に来ることはなかったかもしれません。でも、菊池に居を構えると、今まで実現できなかった楽しみを多く得ることができました。菊池に引っ越して大正解だったと、胸を張って言えます。
孝一さんはギターが趣味。定期的にボランティアで老人ホームを訪問しているほか、バンドを組んでライブを披露することも
生活はどうですか?
孝一さん:
趣味のギターや歌は、住宅が密集していた埼玉では近所に迷惑をかけないよう気をつかいました。今は隣家も離れているため、気持ちよく演奏できます。また、菊池は食材も魅力。井戸水も美味しい。あまり好きでは無かった野菜も、こっちでは美味しく感じるようになりました。仕事は妻が運営する塾を手伝いつつ、シルバー人材センターにも登録しています。趣味、環境、仕事と、バランスの良い生活ができています。
また、温泉も豊富でありがたいです。もともと大好きでしたが、都会では年に2~3回も行けたら良い方でした。ここで暮らし始めてからは昼から温泉に行ったりもできて、本当にいい暮らしをしています。
美穂さん:
幼い頃からお花が大好き。でも、埼玉に建てた家の庭は、猫の額ほどの狭さでした。プランターで草花を育ててはいましたが、緑に囲まれる生活とまではいきませんでした。菊池への帰郷を機に始めた庭造り。私が長年夢見ていたガーデニングや家庭菜園ですが、今では主人も楽しさに目覚め、一緒に楽しんでいます。自分で育てた野菜はより一層おいしく感じますね。菊池に来て、野菜を買うことはほとんどなくなりました。
ご近所さんと野菜を交換したり、友達と庭でお茶を飲んだり、とても幸せな日々。菊池に来なければ、実現できなかった生活です。
美穂さんは転居を機に念願の庭造りを開始。市が平成29年に主催したガーデニングコンテストで見事金賞に輝いた
移住を考えている人へのメッセージをお願いします。
孝一さん:
菊池は食も自然も豊かですが、私にとって何よりもうれしかったのは人の輪が広がったことです。都会に住んでいた時はご近所づきあいも浅く、顔を合わせても挨拶する程度。菊池は良い意味で人の距離が近く、地域や人と深く付き合えるので、寂しさを感じません。また、温泉や食材など物価も安いので、とても生活しやすいです。
美穂さん:
私のまわりには、老後の拠点として菊池に帰郷してきた友人が何人もいます。菊池は進化を続けていますが、良い意味で変わらない部分も多い。田舎だけど、閉鎖的なところも無いと思います。懐かしさを感じつつも、不自由なく暮らせる。とてもバランスの良いところだと感じています。