姫井橋は、大正14年に架橋された下路式コンクリートアーチ橋で、平成22年に国の登録有形文化財に登録されました。架橋当時、馬車が渡ることができる橋が初めてできた、ということで「馬橋」の愛称で親しまれています。山から切り出された材木を長い状態のまま運搬することができるように、川に対して斜めに架けられています。
路面部分がアーチの上か、下を通るかで上路式、下路式に分かれます。中ほどを通ると中路式です。
架橋からもうすぐ90年を経過するこの橋は、地域の林業の歴史とともに、鞍岳を含めた山間部の景観を形作る重要な橋として、四季折々に色々な表情を見せます。
姫井橋。親柱は川の中に沈んでいたものを引き揚げて置き直してあります。この親柱に「大正14年竣工」と刻んであります。
旭志の東浩司さん撮影。数年前、雪が積もったときの姫井橋です。通行は大変でしたが、雰囲気のある写真だと思いませんか?