泗水町吉富、村吉の台地から合志川を見下ろす場所に、いちいがしは聳え立っています。樹齢は数百年ともいわれ、胴幹周りは7.5mにもなります。市の天然記念物に指定されています。
ここのいちいがしの一番の特徴は根のこぶです。根元の土が風雨で流され、根が露出するうちに樹皮化したものと考えられますが、その根の形状やこぶなどは威容ともいえる雰囲気を醸し出しています。
いちいがしは非常に硬い幹をしており、農耕具の柄などに使われます。
この場所は明治時代のはじめ頃までは村吉小学校の隣であり、いちいがしの根は子ども達の格好の遊び場であったと思われます。
長年の風雨により根が地表に洗い出され、樹皮化したものと考えられます。威容な風景です。